データベース「MySQL」のバージョン3.20.32aが、GPLのもとでリリースされた。これまでMySQLのフリーライセンスでは商用利用や改変についての制限が大きく、ライセンス料を払わなければならない場合もあったが、GPL版のMySQLではその必要がなくなった。最新の安定バージョンは3.22.25なので、今回リリースされたものはやや古い。これからも、MySQLの古いバージョンはGPLとしてリリースされていく模様だ。
「最新バージョンで儲けて、古いバージョンをGPLにする」というビジネスは、ほかの会社も実践していることだ。Eric Raymond氏の論文「魔法のおなべ(The Magic Cauldron)」(山形浩生氏による翻訳)では、Aladdin Enterprisesの例が紹介されている。Aladdin Enterprisesは、PostScriptインタプリタ「Ghostscript」の古いバージョンをGPLで配布している。
なお、もともとフリーなデータベースにはBSDライセンスの「PostgreSQL」というものがある。