8月15日を中心に、夏休みの影響で企業活動はアイドリング状態となりました。お盆休みで故郷に帰省された方も多いと思います。そこで、以前使用していたパソコン(マイコン)や昔のパソコン雑誌を目にする機会もあったのではないでしょうか。私も最近引越しをしたばかりで、荷物の整理をしているときに昔のパソコン雑誌を見つけました。
私が見つけたのは、1980年代の「アスキー」です。学生から社会人に成り立ての頃のものです。この頃のパソコン雑誌には、非常に多くのプログラムコードが掲載されていました。市販のソフトウェアが少なく高価な時期でしたから、雑誌が貴重なソフトウェアの入手元でした。ゲームにしても実用ソフトにしても雑誌が供給することが多かった時代です。またまた、ノスタルジックに浸ってしまいました。そう考えると、あの頃と同じように雑誌にソフトウェアが掲載されてほしいと思います。いや、掲載する義務があります。
サーバとしてLinuxを使用するなら、デストリビューションパッケージが、十分なソフトウェアを用意しています。ほとんどのデストリビューションパッケージがデフォルトインストールで万能サーバを構築してくれます。しかし、個人が利用するには、デストリビューションパッケージをインストールしても何も楽しくありません。ゲームや実用ソフトがほしくなるのは人情でしょう(※1)。
これまで、多くの雑誌にLinuxのデストリビューションパッケージが添付されていました。これをインストールしても同様です。さまざまな用途に利用したいと思うのが人情です。しかし、ほとんどの雑誌が、アフターケアがないように思えます。
インターネットが普及した現在、雑誌からソフトウェアを入手するのは、ナンセンスと言われる方も多いでしょう。しかし、雑誌に添付されているデストリビューションパッケージが、ユーザー拡大の一翼を担っているのも事実です。雑誌は、自ら創造したユーザーのためにアフターケアとして何をすればいいのでしょうか。
答は簡単です。付録CD-ROMへの、サンプルソフトウェアの収録です。現在発売されている「Linux magazine No.3」には、100本のソフトウェアが掲載されています。このように幅広いジャンルでソフトウェアが紹介され、実際に利用できるのは非常に有用です。100本程度では、公開されているソフトウェアのほんの一握りです。今後も続けてほしい特集です。また、これを機会に、広大なインターネットで自分自身でソフトウェアを探索するのもいいでしょう。
※1 実は、デストリビューションパッケージには、多くのソフトウェアが添付されています。しかし、ほとんどが、名前程度の解説なのは残念です