Debian GNU/Linuxベースの新ディストリビューション「でびまる GNU/Linux 0.1」が正式リリースされた。これは、7月27日に発表されたプレリリースを受けた正式アナウンスとなるもの。
Debianは、管理能力の高さにとパッケージが豊富さで定評のあるパッケージ。Debianをベースとすることで「でびまる」は、これら強力なリソースを有効活用することができるという。
今回リリースされる「でびまる GNU/Linux 0.1」は、パッケージ選別の方向性やこれに対するユーザの意見を聞くためにリリースされる評価版。Debianの安定版であるDebian GNU/Linux 2.1(slink)をベースとしている。
具体的には、独自に選択したパッケージについて、バイナリパッケージとそれに対応するソースをCD-ROM1枚集めて収録。インストーラは、これまでのDebianのものをベースに、dselectを使用することなく行なえるものが用意されている。dselectは、管理能力の高いDebianをインストールするために必須なものだが、いっぽうで使いこなすには知識と経験を必要としていた。「でびまる」の特徴の1つに「簡単インストーラ」が挙げられているが、今回のリリースは、あくまでもパッケージの選別の評価のために作られたもので、収録されているインストーラは評価されることを目的に開発されたものではないという。
今後の予定としては、 8月にPotatoベースの評価版「白雉」(コードネーム)を、9月に簡易インストーラも収録した正式版リリース「朱鳥」(コードネーム)をリリースする予定。このほか、配布CD-ROMのままLinuxを利用できるLive Systemも作成するという。
でびまる制作委員会では、「でびまる」の開発に参加する人を募集している。また、今回のリリースと同時に「でびまる」について情報交換行なうためのメーリングリストも公開している。