ノルウェーのTroll Tech社は25日、同社が開発しているGUIツールキット『Qt version 2.0』をリリースした。『Qt』は、KDEに使われていることで有名なC++ツールキットライブラリ。
『Qt』は、従来版version 1.4系列のものはソースコードは公開されていたものの、基本的に改変は認められていなかった。今回のversion 2.0からは、改変も認められるオープンライセンスとなる。“QPL(Q Public License)”のライセンスに従って配布される。機能としては、今回のバージョンで、Unicodeの標準規格に基づき、数ヵ国語をサポートするなど、約40の新しいAPIが追加されている。
リリースされたのは、非商用版の『Qt Free Edition』と商用版『Qt Professional Edition』の2製品。非商用版の『Qt Free Edition』はソースコード付きで配布されるオープンソフトウェア。同社ホームページよりダウンロードが行なえる。なお、サポートは提供されない。
開発者向けのコマーシャル版『Qt Professional Edition』は、1クライアント1550ドル(約18万7000円)から。1年間のサポートとアップグレード費用を含む。
今回のように、改変したQtの配布が可能になったことで、日本語化されたパッチの公開も自由に行なえる。