PCからアップするのが面倒なら、無線で転送すればいいじゃない
実はぼくも日和見ブロガーだ。ひなたぼっこしている猫や、おいしかったランチの写真、ちょっとした街角のスナップをせっせこ上げていたりする。
当然のごとくデジカメは自宅に持ち帰ってミニUSBケーブルでPCに接続。「20081203」なんて日付名のフォルダーを作って写真データを移動し、さらにそこからPicasaにアップロードして共有……気づけばあっという間に真夜中である。
「こうして整理するのも愛着がわくんだ」などと言いつつ、カメラアクセサリーのワイヤレストランスミッター(とても高いのである)を持っている友人をうらやんでいたりする。パシパシ撮る写真が、次から次にフォルダーにぶちこまれていく様はうらやましいものだ。
そんなぼくのフラストレーションを解決してくれるのが、すべてのデジカメを無線LAN(IEEE802.11b/g)対応にしてしまうSDカード「Eye-Fi」だ。その名も米Eye-Fi社が開発しているこのSDカードがいよいよ日本にも上陸することになった。3日からオンラインストアで予約を開始しており、価格は9980円だ。
言っておくが、ここ、狂喜乱舞するところである。
使い方は泣くほどカンタン。SDカードの中にセットアップ用のソフトが入っているため、パソコンに接続して接続先を設定するだけだ。あとは何も考えずに撮影すればいい。
撮影時はSDカード対応のデジカメで普通のメモリーカードとして使い、登録した無線LANのエリアに入ると自動接続。パソコンの指定フォルダーに転送するのはもちろん、FlickrなりPicasaなり、対応している写真共有サイトにも自動的にアップロードできる。
写真は撮影/アップロードの日付で自動的にセグメントが可能だ。「そんなSDカードじゃバッテリー食うんじゃない?」と思うかも知れないが、無線LANエリア内以外で通信機能はスリープモードに入るため、通常のSDカードと変わらない。
国内でアップロード対応予定のサイトは「Picasa」「Flickr」「snapfish」など9サイト。今後は「はてなフォトライフ」などのウェブサービスでも使用可能にしたいという。
また、年内は難しいけれど、今後は公衆無線LANへの対応も検討しているという。旅行先のマクドナルドからPicasaに写真をアップ、なんて夢も叶いそうだ。
そうそう、ソニーのデジタル一眼レフカメラ「α」シリーズのようにCFカードを使用している場合は変換アダプターを経由すればオーケーなのでご安心を。
ちなみにアメリカ本国では、撮影したあと1~2ヵ月放ったらかしだったユーザーが、1ヵ月に7回の頻度でアップロードするようになったという。ファミリーフォトが気軽にポンポン送れるのでとても楽しい、とのこと。いいなあそれ。
今回のカードを皮切りに、大容量のカードや、GPS情報を写真に添付できるタイプのカード、またWiMAX通信への対応なども開発の視野に入れていくという。また、来年の春先には一般の家電量販店でも買えるようにする計画らしい。ともあれ、今はポチッとして待つばかりである。