ソフトイーサは11月25日、同社の新サービスとなる「HardEther(ハードイーサ)」の提供を発表した。サービスの受付は12月1日より開始する。
周知のとおり、同社はVPNソフトウェア「PacketiX VPN」を開発・販売している筑波大学発のベンチャー企業。2002年の創業以来、堅実に業績を伸ばしている。今後はPacketiX VPNに加え、HardEtherサービスを事業の1つとして展開していく。
拠点間通信を高速・高品質・低価格で提供
「HardEther」は、いわゆる“広域ギガビットイーサネット専用線”サービス。同社が電気通信事業法に基づき実施する。
HardEtherは、高速・高品質・低遅延、かつバックアップ回線付きのギガビットイーサネット専用線によって、ユーザーの指定した2拠点間のEthernet通信を可能にするもの。
通信速度は最大1000Mbps、最低800Mbps。月額料金は大手事業者の既存サービスの価格の半額~数分の1に設定する。また、厳しいSLA(通信品質保証)が設けられており、低価格ながら高い技術品質を誇る。
サービスエリアは、東京都、茨城県、千葉県、埼玉県、神奈川県(一部地域を除く)。
サービスタイプは“バリュータイプ”“スタンダードタイプ”“エンタープライズタイプ”の3タイプ。各タイプとも初期料金は6万円~30万円程度で、回線引き込みに工事が必要な場合はその実費が必要となる。月額料金は拠点間の距離によって異なるが、バリュータイプの場合、以下の例のようになる。
HardEther料金例(月額料金)
- 例1:同一市内2拠点間接続 18~31万円
- 例2:同一都道府県内2拠点間接続 31~38万円
- 例3:異都道府県2拠点間接続 38~106万円
なお、バリュータイプに限り、ベンチャー割引、アカデミック割引などが設定されている。料金は、HardEtherのWebサイトから自動見積もりが可能だ。
サービスは12月1日より受付を開始し、受付後順次開通作業を行ない、開通完了後にサービスを開始する。
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