HP Pavilionシリーズと言えば、「ZEN design」。通ならすぐそう返してくるぐらい、同社のデザインへの取り組みが浸透してきた。
ZEN designとは、同社独自のデザインコンセプトで、オリエンタルな幾何学パターンをノートパソコンの天板やパームレストにあしらっている。単色が当たり前だったノートパソコンの世界に、新たな風を吹き込んだ。
技術的に見ると、NISSHAと協力して進めた成形同時加飾転写システム(HP Imprint)が用いられている。HP Imprintは、プラスチックの型に転写フィルムを仕込んでおき、成型時にデザインパターンの印刷から表面処理までを一気に施せる。最近のモデルでは、真空圧着を用いた金属加工処理で、鏡のようなキラキラ感を出す「VM Finish」なども併用。
ピカピカで、しましまのHPデザインは進化の途上にある。
さて、こんなZEN designのPavilionに新デザインが登場した。
今回のコンセプトは「砕け散る波」「そよ風に揺れる新緑」「鉱物の結晶」の3つ。既発売の「HP Pavilion Notebook PC dv4i」「同 dv5」の新デザインとして投入するほか、dv3000シリーズの後継機種「HP Pavilion Notebook PC dv3500」にも採用されている。
まずはdv4i スペシャルエディションから。こちらは「ZEN-design “shibuki”(飛沫)」を採用した14型ワイドノートパソコン。Core 2 Duo P8400搭載(2.26GHz)搭載のCentrino 2ノートで、部屋と部屋を移動して使う家庭内モバイルを想定したモデルで、ダイレクト価格は12万2850円(12月中旬発売)。
一方、dv5スペシャルエディションは、より大型の15.4型ワイドディスプレーを装備。WSXGA+(1680×1050ドット)と解像度も高い。こちらは「ZEN-design “shinryoku”(新緑)」を採用。Centrino 2プラットフォーム対応で、CPUはCore 2 Duo P8400。12万8100円で本日発売。
最後にdv3500。こちらは2.1kgの13.3型ワイドノートで、スタンダード、ハイエンド、ハイエンド・オフィスの3モデルが用意されている。デザインは「ZEN-design “argyle”(アーガイル)」。いずれもCentrino 2対応で、スタンダードモデルのCPUはCore 2 Duo P8400(2.26GHz)、それ以外はP8600(2.4GHz)となる。それ以外の基本仕様は共通。価格は11万4450円から。本日から順次出荷する。