既報のとおり、18日に正式発表されたインテルの新CPU「Core i7/Core i7 Extreme」を搭載したパソコンが、各社から一斉に発表された。グラフィックスカードを2枚搭載するハイエンドゲームパソコンから、10万円台前半のリーズナブルな製品まで、バラエティーに富んでいる。チップセットは全製品Intel X58 Expressを採用する。
DELLのフラッグシップ「XPS」にCore i7搭載
デル(株)はフルタワー筐体のハイエンドゲームパソコン「XPS 730x」と、それより小さなミニタワー型ゲームパソコン「Studio XPS」など、2種類のCore i7搭載パソコンを発表した。いずれもCTO形式で販売され、CPUや各コンポーネントは選択可能。
XPS 730xは、XPSブランドの独特なフルタワー筐体を採用したフラッグシップモデル。1000Wの大容量電源を内蔵し、GeForce GTX 280やRadeon HD 4870といったハイエンドGPU搭載グラフィックスカードの2枚差しも可能としている(2枚差し構成は後日提供予定)。「アルミニウムシルバー」の筐体は冷却機構が空冷、「ステルスブルー」の筐体は水冷+空冷となっている。
搭載CPUは、Core i7-965 Extreme/940/920の3種類から選択。メモリーは6GBまで選択可能で、OSにもWindows Vistaの64bit版(Home PremiumかUltimate)を選択可能である(Windows XPも、Vista Ultimateからのダウングレードで選択可能)。
特にオーバークロック性能をアピールする製品ではないが、シャーシ内の温度やファンの動作状況を表示するダッシュボードを備えるほか、ファンコントロールソフト「XPS Thermal Monitor」が付属するなど、オーバークロックマニアに向けた仕様も充実している。
一方のStudio XPSは、コンシューマー向けブランドStudioのハイエンド製品となるデスクトップパソコン。ミニタワー筐体に360Wの電源を内蔵。CPUはCore i7-940/920のいずれかを選択となっている。メモリーは6GBまで搭載可能で、OSはWindows Vista Home PremiumまたはUltimateの64bit版のみが提供される。
グラフィックスカードにはRadeon HD 4850/3650/3450のいずれかから選択となっている。ハイエンドゲームマシンほどの性能は求めないが、新CPUを使ったリーズナブルな構成が欲しいという場合に適する。
想定価格はXPS 730xが30万円前後、Studio XPSが15万円前後。発売開始日は12月2日
XPS 730x の主なスペック(同社による構成例) | |
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CPU | Core i7-940(2.93GHz) |
メモリー | DDR3-1066 6GB |
グラフィックス | GeForce GTX 280(1GB) |
HDD | 1TB |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
サイズ | 幅356×奥行き594×高さ572mm |
重量 | 約22kg以上 |
OS | Windows Vista Ultimate SP1(64bit版) |
想定価格 | 30万円前後 |
Studio XPS の主なスペック(同社による構成例) | |
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CPU | Core i7-920(2.66GHz) |
メモリー | DDR3-1066 6GB |
グラフィックス | Radeon HD 4850(512MB) |
HDD | 500GB |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
サイズ | 幅170×奥行き435×高さ362mm |
重量 | 約12.5kg以上 |
OS | Windows Vista Home Premium SP1(64bit版) |
想定価格 | 15万円前後 |