えっ、まだ2次元でプリントしてんの?
ただのプリンターなんてもう古い! これからは「3Dプリンター」がトレンドなのだッ!
……と言い切れるかは分からないけど、14日に3D映像データ(3D CADなど)をそのまま立体出力できる3Dプリンター「ZPrinter 650」が発売された。3Dプリンターとしては「世界最速プリント」を謳っており、これでお値段たったの898万円!(社長風)である。
作っているのは横浜にあるZコーポレーションという聞きなれない名前の会社だ。世界の「3Dプリンター市場」ではトップシェアを誇る同社、実はこれ以外にもお手ごろ価格のモノクロ3Dプリンター「ZPrinter 310Plus」(298万円)など、様々な機種を発売している。
ちなみに、当たり前だが個人向けではない。クルマの部品やスニーカーの型など、とりわけプレゼンに精巧な再現が要求されるメーカーさんの御用達なのだ。ただ、今後はGoogle Earthやセカンドライフの3Dデータを出力できるサービスも展開するらしい。
で、どーやって出力するんですか
印刷方法は、石膏のパウダーを、5色のカラーインクで着色したノリで固定するというもの。3Dデータをもとに、地層のようにパウダーを積み重ねる仕組みだ。文字で書いていても分かりづらいので、実際にどうやって3Dのブツを「プリント」するのかを紹介しよう。
色々プリントアウトされてました
発表会場では様々な「作例」がプリントアウトされていた。いずれもめちゃくちゃ高精細で、岩肌などはしっかり硬そうに、芝生などはしっかり柔らかそうに再現されているのに驚かされる。ただしどんだけ軽そうに見えても、石膏なので手にとるとズッシリと重い。
発表会では「このプリンターが家庭に普及される日も近い」というコメントも出された。インターネットで共有されたポリゴンデータのキャラクターを、個人レベルで大量生産できる時代がもう間近に迫っているのかもしれない。