情報処理推進機構(IPA)が優秀なソフトウェアプロダクツを表彰する「ソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー」は今年で20回目を迎えたが、応募された54製品の中から本年の受賞プロダクツが発表された。
最優秀賞である「ソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー 2008グランプリ」に選ばれたのは、株式会社ハイパーテックが開発した「Crack Proof」。Crack ProofはWindows用プログラムの実行ファイル自体を暗号化することで、リバースエンジニアリングによる解析や不正な改造を排除する。
同社ではCrack Proofの具体的な利用例として、秘密を守りたいアルゴリズムを含むプログラムのリリースや、ゲームプログラムにおいてパラメータを不正に変更するチート行為を防ぐことなどを想定としている。
選定理由では、「この種の目的に適合したソフトウェアが他に存在しないこと、世界的に見てもその性能が最高水準にあると認められる」としている。
ソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー 2008はこのほか6製品が選出されている。
- 「COMPANY Financial Management」(株式会社ワークスアプリケーションズ)
- ネットde会計(ビジネスオンライン株式会社)
- 音声入力メール(株式会社アドバンスト・メディア)
- Eugrid SecureClient(Eugrid株式会社)
- 「Web合成音声配信システム vds(株式会社ナレッジクリエーション)
- ユニケージ開発手法および同開発コマンドセット/有限会社ユニバーサル・シェル・プログラミング研究所
- 大企業向け経理、会計パッケージ
- 中小企業会計業務向けのASP・SaaS型会計ソフト
- らくらくホンシリーズにも搭載された音声認識技術
- PC向けの情報漏洩防止ソフト
- Web上で利用できる合成音声システム
- 基幹系システムをシェルプログラミング化するコマンドセット
なお、過去にソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤーを受賞した主要なソフトウェアには「PacketiX VPN 2.0」「Lunascape2」「T-Time5.5」「ShadeR3」「一太郎」などがある。