イー・モバイル副社長&HTC社長が語る
Touch Diamondでイーモバは1台目需要を狙う
2008年09月19日 17時30分更新
イー・モバイルがいち早く日本市場に登場させるHTCのタッチ式スマートフォン「Touch Diamond」。「S21HT」として、10月10日に発売の予定だ(関連記事1、2)。
日本市場で先行してTouch Diamondを販売するイー・モバイルの阿部副社長に市場戦略について聞いた。
絵文字やYouTubeなど個人ユーザーに受ける要素を搭載
── HTC社製の「Touch Diamond」の端末はほかのキャリアからも販売されますが、日本市場で最初に発表したのはイー・モバイルですね。
阿部氏 絵文字対応まで完成させて日本で最初に出せることになったのはとても大きいですね。「TouchFLO 3D」といった新しいインタフェースを搭載した魅力的な端末で、「タッチケータイ」の流れを作っていきたいと思います。
── ほかのケータイに比べ、まったく新しい操作性ですね。
阿部氏 こういった端末はキーがないと、まどろっこしいものになりがちです。しかし、キーがなくても親指の範囲で直感的に使用できるインターフェースにこだわりました。最初は違和感を感じるユーザーもいるかもしれませんが、すぐに慣れると思います。
── タッチパネルは感圧式を採用しているようですが。
阿部氏 私もiPhoneユーザーなのですが、やはり静電式だと指紋がディスプレーに付いてしまいます。感圧式なら爪やスタイラスで操作できますから汚れにくいですし、なにより爪の長い女性にも受け入れられるでしょう。
── OSにWindows Mobileを搭載していることで、スマートフォンというくくりで捉えられると思いますが、その点はいかがでしょうか?
阿部氏 確かにそうでしょうね。しかし、この端末で「スマートフォンは難しい」というイメージをなくしていきたいと思います。マーケティング的には使いやすい「タッチケータイ」として売っていきたいですね。絵文字に対応したことで、一般のケータイと同じようなコミュニケーションツールとして使えます。
また、YouTubeに対応しているのですが、液晶にこだわったため非常に美しい画面で見ることができます。今日、ゲストとして登場してくれた福井舞さんも、ご自分のPVを見ていてそのキレイさに驚いていました。
── iPhoneを除けばほとんどのスマートフォンは法人需要を狙っています。S21HTはどのようなターゲットを狙うのでしょうか?
阿部氏 ビジネス用として打ち出すと、「会社が買ってくれるものでしょ」と思われてしまいます。しかし、マーケットサイズから考えてもコンシューマー市場を狙っていくべきです。個人が買う価値のある魅力的な端末と認識してもらい、その延長線上で法人需要につながっていくようにしたいですね。
── iPhoneが2台目需要として市場に受け入れられているようですが、Touch Diamondはいかがでしょうか?
阿部氏 1台目を狙っていきます。ただし、最初は2台目として、ハイエンドのユーザーに使っていただき、その実力が認められれば1台目の端末として選ばれると思っています。
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