Q1 どうして松下だけが「白熱電球内蔵式」を作れた?
さて、政府まで「白熱電球の使用を推奨しない」という方針を打ち出す中、あえてその白熱電球を内蔵してしまった本製品。製造元であるナショナルアプライアンスマーケティングに、そのあたりのムズカシイことについていくつか質問をぶつけてみた。
開発のキーワードは「2つのCO2削減」だ。まずは「エコアイデア」を掲げる松下電器産業という巨大メーカー全体でのCO2を削減するという大ミッション。これを背景に、「白熱電球から電球形蛍光灯に交換すると不便になる」という問題を解決することでユーザーレベルでのCO2削減を達成することが今回の狙いだったという。
たしかに「すぐ明るい白熱電球」という便利さを犠牲にしてでも電球型蛍光灯にチェンジ、という省エネ重視の選択をできるユーザーはまだまだ少ないだろう。ちょっとだけ消費電力を上げてでも、白熱電球の良いトコロを持ってきたという点は評価したい。
とはいえ、本製品の革命的な着眼点はあくまでシンプル。「蛍光灯と電球を一緒にしただけでしょ?」なんてカンタンに考えてしまうかもしれない。しかし、そこには同社でなければ開発できなかった理由がある。それは独自開発の「スパイラル構造」だ。
同社の従来製品よりさらにスパイラル蛍光管をスリム化することで、クイックランプを配置する隙間ができたのだという。さらにクイックランプの明かりを蛍光管が遮ってしまうことも少なく、スマートにハイブリット型を実現しているのだ。
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