キヤノン(株)は10日、デジタル一眼レフカメラ「EOS DIGITAL」シリーズの新製品として、デジタル一眼入門者やファミリー層に向けた低価格一眼レフカメラ「EOS Kiss F」を発表した。レンズキットで予想実売価格が8万円前後と、人気の「EOS Kiss X2」よりも2万円ほど安価に設定されている。
EOS Kiss Fは既存の「EOS KissデジタルX」をベースに、軽量化や低価格化を実現した製品。EOS Kiss X2よりも安価な、一般デジタルカメラユーザーや一眼入門者、ファミリー層を狙った製品となっている。
撮像素子にはKissデジタルXと同じ約1010万画素CMOSセンサーを採用。秒約3コマの連写が可能である。映像エンジン「DIGIC III」を搭載し、JPEGで約514枚、RAW画像でも約5枚の連続撮影が可能としている。
液晶モニターは2.5型(約23万ドット)で、入門者向けデジタル一眼には、いまや必須の機能といえるライブビュー撮影機能も備える。ライブビューでのAF撮影モードは、Kiss X2と同じく、液晶表示を中断してAFを行なう「クイックモード」と、モニターを見ながら撮影できる「ライブモード」が用意されている。
メモリーカードはSD/SDHCメモリーカードに対応。新型のバッテリーパック(LP-E5)の採用などにより、500枚の撮影が可能としている。本体重量は約450gと、KissデジタルXよりも60gほど軽量化されている。
価格はオープンプライスで、本体のみの予想実売価格は7万円前後。手ぶれ補正機能つきレンズを同梱したレンズキットは、8万円前後とされている。発売は6月下旬の予定。各社が新製品を投入している低価格デジタル一眼市場に、大きなインパクトをもたらす製品となりそうだ。
なお製品のレビューについては、後日掲載の予定である。