台湾ASUSTeK Computer社は21日、本革張りのモバイルノートパソコン「U2E」を発表した。本物の牛革を天板とパームレストに使用。「使えば使うほど革がなじみ、味が出てくる」ノートをうたっている。価格はオープンプライスで、予想実売価格は24万9800円前後。26日から発売する。
お詫びと訂正:掲載当初、発表日を15日と記載していましたが、正しくは21日でした。ここに訂正するとともに、お詫びいたします。(2008年4月22日)
早速その実機を魅力を、豊富な写真で披露したい。
手になじむ革の質感
U2Eは“高級感の演出”を最大の特徴とするモバイルノートだ。その象徴が、パームレストと液晶ディスプレー部天板に貼られた牛革である。革っぽい形状のパネルを使うのではなく、本革を使い職人が1台ずつ仕上げたというそのデザインは強く目を引く。しかし、けっして下品な目立ち方ではなく、シックで落ち着いたデザインとなっている。
目立つだけでなく、手に触れたときの本革ならではの質感もいい。パームレストに手を置いた瞬間に感じるソフトな感触は、塗装を重ねた金属やプラスチックでは味わえないものだ。美観を損ねるロゴシールの類も一切ない。
「革張りノート」と言えば、色物のようなイメージが浮かんでしまいがちだが、U2Eは革の質感や高級感をうまく生かした製品に仕上がっている。手に持つ身近な道具として、愛着が涌くデザインと言えようか。
付属するケースは、バッグやノート/PDA用ケースで名高い米Targus社製だ。製品を梱包している箱も、高級志向のノートで散見されるデザインを重視した黒い箱となっている。パッケージ全体で高級品のイメージを演出しているわけだ。パッケージにはBluetoothマウスも付属している。
モバイルユースに十分な性能
肝心のノートPCとしてのスペックだが、まずCPUに超低電圧版のCore 2 Duo U7600(1.20GHz)を採用。グラフィックス機能はIntel GM965 Expressチップセット内蔵機能を使用する。内蔵無線LANはIEEE 802.11a/b/g/n(インテル製)、有線LANは1000BASE-T対応と、ネットワーク周りの仕様は充実している。
液晶ディスプレーは11.1インチワイドサイズで、解像度が1366×768ドット、アスペクト比16:9の珍しいパネルを採用している。パネルの表面は光沢タイプだ。
本体のサイズは、幅277×奥行き194mmで、ほぼ週刊アスキーと同じサイズとなっている。厚さは24.9~29mmで、それほど薄さを重視した製品ではない。重量は1.42kg。バッテリー駆動時間は約6.5時間。モバイルノートを名乗るには十分な重さとバッテリー駆動時間を兼ね備えている。
予想実売価格は約25万円近くと、さすがに安い製品ではないが、大手メーカーの同サイズ製品と比べると、それほど価格差はないだろう。“愛着のある道具としてのモバイルノート”が欲しいという方には、U2Eのような製品はいかがだろうか。
ASUSTeK U2E の主なスペック | |
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CPU | Core 2 Duo U7600(1.20GHz) |
メモリー | DDR2-667 2GB |
グラフィックス | Intel GM965 Expressチップセット内蔵 |
ディスプレー | 11.1インチワイド 1366×768ドット |
HDD | 120GB |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
無線通信機能 | IEEE 802.11a/b/g/n、Bluetooth 2.0+EDR |
カードスロット | Express Card/34×1、メモリーカードリーダー(SDメモリーカード/miniSDカード、メモリースティック/デュオ/PRO/PROデュオ、MMC、xDピクチャーカードに対応) |
インターフェース | USB 2.0×3、μ-DVI、アナログRGB(D-Sub 15ピン)、LAN(10/100/1000BASE-T)、マイク、ヘッドホン |
サイズ | 幅277×奥行き194×高さ29mm |
重量 | 約1.42kg |
バッテリー駆動時間 | 約6.47時間 |
OS | Windows Vista Home Premium |
予想実売価格 | 24万9800円前後 |