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離職率5%を実現! サイボウズ流「顔の見えるオフィス」

2008年04月17日 20時39分更新

文● 高橋暁子

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都市のイメージでできた会議室


 実際に足を運んで驚いたのは会議室の多さ。高層ビルの2つのフロアーを占有する同社のオフィスのそこかしこに会議室が存在する。名称もユニークで、それぞれに東京、京都、松山、箱根、六甲、福岡、札幌──など、日本の都市名が付けられている。

みかんをモチーフにした松山。松山はサイボウズ創業の地でもある

 例えば、サイボウズの創業の土地である「松山」の名前がつけられた会議室は、特産物のミカンをイメージした明るいコーディネートだ。リラックスできる雰囲気なので、ブレストやアイディア出しに使うという。和のイメージで作られている「京都」も同様だ。一方、クールでエグゼクティブな雰囲気の「東京」は、重大な決定や打ち合わせをする時に使う。涼しげな雰囲気の「札幌」には窓がないため、こもって仕事をする時などに“詰める部屋”として使われているそうだ。

こちらは京都。ベンチャー企業には和風の会議室を用意しているところが多い気がする

東京

エグゼクティブな雰囲気の東京

札幌

涼しげな札幌は「こもる」ための部屋

 会議室には必ずホワイトボードがある。広い方が自由に書けてアイディアも膨らむということで、サイズは大きめに作られている。「六甲」など、壁全面がホワイトボードという会議室もある。オフィススペースでも、柱がホワイトボードになっていて、立ち話をしながらブレストができるようになっている。

柱のホワイトボード

社内にはいたるところにホワイトボードが。写真はオフィスに設けられた柱のボード

 窓の外には、小石川後楽園が借景といった雰囲気で広がっており、まるで自社の庭のようだ。なお、サイボウズの打ち合わせが行なわれるのは自社の会議室だけではない。気候のいい季節には、(入場料は必要になるが)この小石川後楽園で行なわれることもあるそうだ。

見晴らしもいい

窓の外に広がる小石川後楽園。まるで借景のようだ

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