日本電気(NEC)は、SaaSプラットフォーム事業を今年9月末に開始し、SaaS事業を本格化すると発表した。2010年度には1200億円の売上を見込むという。
プラットフォームサービスを9月末に開始
NECが今回発表したSaaS事業は「アプリケーションサービス領域」「プラットフォームマネージドサービス領域の」の2つ。
アプリケーションサービス領域では、グループウェア「StarOffice」、地方公共団体/金融/サービス業などの業種・業界特化型パッケージソフトのSaaS化を推進。すでにSaaSで提供しているeラーニングや勤怠管理サービスと併せてメニュー化する。また、BtoCサービス事業者向けには、NECビッグローブのノウハウを活用、映像配信やコミュニティサービスを提供するという。
プラットフォームマネージドサービス領域では、SaaS事業展開に必要なアプリケーションの開発から運用までを総合的に支援する。具体的には、ハードウェア、OS、ミドルウェアの構築運用をセットにしたホスティングサービスに、認証やアクセス制御などの管理機能、メール配信/ストリーミングなどの共通機能を組み合わせ、SaaS事業を検討しているISVに対して提供する。サービスの開始は9月末の予定。
こうしたSaaS事業強化に合わせて、NECはパートナー企業向けに、技術面や事業化の支援を行なう「SaaSビジネスイノベーションプログラム」も開始する。参加を予定するベンダーは、大塚商会、セールスフォース・ドットコム、ネオジャパン、日本オラクル、マイクロソフトなど18社。
NECは一連の施策により、2010年度にはSaaS事業で1200億円の売上を見込む。