日本アバイアは、3月19日、ユニファイド・コミュニケーションのパッケージ製品「Avaya Unified Communications Editions」を5月に発売すると発表した。
複数のアプリを一括購入して簡単にUCを実現
今回発表されたのは「Avaya Unified Communications Essential Edition(以下、Essential Edition)」とAvaya Unified Communications Standard Edition(以下、Standard Edition)」の2製品。
Essential Editionには、ユニファイド・コミュニケーション(以下、UC)実現に必要なインフラ製品である、IP-PBXソフト「Avaya Communication Manager」とメッセージング・ソリューション「Avaya Modular Messaging」が含まれる。
また、Standard EditionはUC環境上でさまざまなサービスを提供する製品をパッケージ化したもの。同製品には、Webブラウザベースのシンクライアント型ソフトフォン「Avaya one-XR Portal」や 携帯電話との連動を実現する「Avaya Extension to Cellular」といったアプリケーション製品、ミドルウェア製品「Avaya Application Enablement Services」が含まれている。
Essential EditionとStandard Editionの2つを組み合わせることによって、ユーザー企業はIP電話機能や、自分宛の電話やファクスをサーバ上で一括で管理する「ユニファイド・メッセージング」機能を利用できる。この機能によって、1つの電話番号にかかってきた電話を、会社外の固定電話や携帯電話、他の内線電話などに着信させることが可能になる。これによって、社員の不在時には会社にかかってきた電話を外出先から受けることで、コミュニケーションの喪失を防いだり、会社内にとらわれない在宅勤務などのワークスタイルを可能にする。
なお、本製品は必ずしもセットで使う必要はなく、すでにIP-PBXを環境を持っているユーザー企業はStandard Editionだけを購入すれば、同製品が持つさまざまな機能を利用できる。
日本アバイア ソリューションズマーケティング部ソリューションズマーケティングマネージャの間野美紀氏は「いままでUCが企業に浸透しなかったのは、いったいどのアプリケーションを導入すればいいのかわかりにくいという問題があった」と述べる。
今回UCアプリケーションをパッケージ化したことで、「企業にとって必要なUCアプリケーションをまとめて購入できるため、導入が容易になった」と間野氏は自信を見せる。また、同氏はパッケージ化することによるコストメリットもアピールする。「パッケージ製品は個別に購入するケースに比べて、7割の導入コスト削減に繋がる」と間野氏は強調している。
日本での価格はパートナーによって変わってくるが、欧米ではEssential Editionが1ライセンス61ドルで、Standard Editionが1ライセンス100ドルで発売されており、ほぼ同程度の価格帯で販売される見通しとなっている。