アジェンダは、グループウェア市場へ参入する。昨年夏にベータ版を公開していたグループウェアソフト「GRESSO」を1月30日に発売し、今後2~3年以内に1000社の顧客獲得を狙う。
ライセンス価格を値下げ、60日間の無償利用も可能
「GRESSO」は、アジェンダにとって初となる企業向けのグループウェアソフト。クライアントにはWebブラウザを利用する。
スケジューラや設備予約、伝言板などのグループウェアの基本機能のほか、共有ブックマークやファイル共有、プレゼンスといったコラボレーション関連の機能を充実させたのが特徴。また、Ajaxを採用したUIで操作性を高めるとともに、トラックバックやタグによる分類など、蓄積された情報の利用を促す要素も盛り込んだ。
アジェンダでは当初、GRESSOを2007年3月に発売する計画で開発を進めていたが、「十分な性能が実現できないため」(同社)との理由でいったん延期。その後、8月にベータ版を公開し、先行利用を呼びかけていた。なお、今回の製品版ではベータ版のデータを引き継げないので注意が必要だ。
また、発売に合わせて当初予定していた価格を見直し、大幅な値下げに踏み切った。ライセンスは10~200まで10ユーザー単位で購入が可能で、価格は6万1740円/10ユーザー、9万5290円/20ユーザーなど。2年目以降の利用には更新ライセンス(3万2550円/10ユーザー、4万4100円/20ユーザーなど)の購入が必要だ。
発売は1月30日の12時から。24日からは60日間の無償利用ができる体験版も公開始している。当面の販売は同社Webサイトからのダウンロードによる直販を中心に展開する予定で、将来的には代理店販売も検討する。販売目標は、今後2~3年以内に1000社。
同社では、今後、年に数回のマイナーバージョンアップを行なう予定。まず、Outlookやサイボウズ Office 6のデータをインポートする機能を4月を目処にリリースする。今後の展開について、同社コンシューマプロダクツ部の谷口慎司氏は、「ユーザーの声を聞きながら方向性を探っていきたい」と話している。