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エニグマ、いらないものをみんなで共有するケータイサイト「シェアモ」を開始

2008年01月23日 19時42分更新

文● 編集部

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 フライパンからジェット機まで「使えるモノはみんなでシェアする」 そんなコンセプトで作られたシェアリングサービスシェアモを(株)エニグモが開始した。会員登録料/利用料は無料で、携帯電話機のみから利用できる。

シェアモ

シェアモのロゴ

 捨てるにはもったいない不用品を出品し、みんなで共有するというのがコンセプト。「出品者が登録した商品」を送料だけで一定期間利用できる。期間が過ぎるとシステムが自動的に商品を再出品され、新しい借り手が付いた場合は、「今までの借り手」が「新しい借り手」に着払いで商品を発送しなければならない。



ポイントで取り引きを活性化


 シェアモでは「R」と呼ばれるポイント制度も用意しており、出品者には1000ポイント、借りた人には100ポイントが付く。期間が過ぎ、新しい借り手に商品が渡った際には、今まで借りていた人、新しく借りた人、さらに最初に出品した人に100ポイントずつが付与される。出品者が「引き取り可能」と設定した商品に関しては、借り手が2000ポイント支払うことで自分のモノにすることが可能(新しい借り手に渡さずに商品を引き取れる)。獲得したポイントは会員のレーティングにも利用される。

 なお、貸し出し期間が過ぎて、次の借り手がついたにも関わらず、商品を発送しなかったユーザーには、ペナルティーが用意されている。出品時に引き取り可能な商品と設定されていた場合は2000ポイント、そうでない商品は4000ポイントのマイナスとなる。ポイントがマイナスの期間は貸し出しが受けられない(自分で商品を出品するなどして、ポイントをプラスにしなければならない)。ただし、貸し出し期間が過ぎても、次の希望者が現れない場合は、借り手が手元にある商品を処分しても構わない。

 不用品の取り引きに関しては、昨年3月にヤフー(株)が「Yahoo!なんでも交換」のβサービスを開始している。

 シェアモでは、収益モデルとしてはバナー広告のほか、サンプルの配布など企業タイアップを考えているという。現状では商品の取り引きが中心だが、将来的にはホテル、交通機関、レンタカー、飛行機の座席といったサービスの提供、写真や店舗情報をマッピングした地図のシェアといったものにも取り組んでいきたいとしている。

 モノがあふれている世の中。最近では使えるものをお金を払って処分するのが当たり前になっている。人のフライパンが使いたいかどうかはともかく、引越しなどで止むを得ず手放さなくてはならなくなったものを、誰かが必要としていないかを問える場が出てきたのは面白いと思う。

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