いよいよ開幕した「2008 International CES」(以下CES 2008)の会場では、大手家電メーカーを中心に、各社の最新PCも出展されていた。とは言っても、実のところPCの存在感は薄く、CESの主役と言える大画面テレビに比べると、PCは日陰の存在といった印象がぬぐえない。やや寂しい印象の中でも、目を引いた最新PCをレポートしたい。
噂の黒い「TP1」登場 ソニー
ソニーは大手家電メーカーの中では、最もPCに力を入れた展示を行なっている。日本で8日に発表されたばかりのノートや液晶ディスプレー一体型マシンと共に、日本未発表の製品も出展されていた。
日本では「テレビサイドPC」のキャッチフレーズで呼ばれるデスクトップPC「TP1」シリーズは、黒い筐体を持つ新機種(型番はVGX-TP25E/B)が展示されていた。こちらでは「ホームシアターPC」のキャッチフレーズで、Blu-rayドライブの搭載やCATVチューナー内蔵など、映像関連の機能が強力になっている。
米国では「ウルトラ・ポータブル・プレミアム」と称される、VAIO type Tシリーズの新製品(型番はVGN-TZ298N/X)も展示されていた。64GBのSSDと250GBのHDDを内蔵。CPUには米インテル社の最新CPU「Core 2 Duo U7700」(1.33GHz)を搭載している。
またパソコンではないが、PCベースのDLNA対応ホームサーバー機「Home Entertainment Server HES-V1000」という日本未発表の製品もあった。一見PCには見えない直方体の筐体に、BDドライブや500GBのHDDを内蔵。OSにはLinuxを採用している。
PCに力を入れてます HP
米ヒューレット・パッカード社(以下HP)のブースは、PC中心のブースとしては最も大きな面積を誇る。まず目を引いたのが、「HP Pavilion HDX Entertainment PC」というマシン。
分類としてはノートPCなのだが、20.1インチワイドサイズで1920×1200ドットの大型ディスプレーを、ディスプレー面の角度を変えられるアームの先に搭載した独特のデザインをしている。キーボードはテンキー付きで、キーボード左側にWindows Media Center対応リモコンをはめ込めるようになっている。
ノート向け最上位GPUである「GeForce 8800M GTS」や、テレビチューナー、BDドライブを内蔵するなど、AV面の機能も強力な製品となっている。
また、今となっては懐かしい、「COMPAQ」ブランドの低価格ノートPCも出展されていた。Qの字をあしらったロゴマークが物珍しい。