超ローアングルで撮るときは、カメラを地面に押し付けて撮るべし
小さな茂みの周囲を回ってみると、人が入ってこない道の裏側にぽっかりと、猫がちょうど出入りできるスペースが空いており、そこの枯れ葉のへこみにうまく収まっているのだった。
午後の日差しは差すものの、茂みの中だからとても暗い。そのうえ、カメラを地面ギリギリにおかないと枝が邪魔で猫の顔にピントが合わない。
そこで、茂みの前にしゃがみ、右腕でカメラを縦に持って斜め下に伸ばした。猫を脅かさないよう、なおかつ猫をちゃんと撮れる位置を探す。猫はわたしをじっと見ている。そして見つけたのがここ。
枯れ葉を使ってカメラを立たせ、その様子を別のカメラで撮影してみた。実際に猫を撮るときは、このくらいの位置まで手を伸ばしてカメラを持つわけだ。
こうすると液晶ディスプレーはギリギリ判別できるし、カメラを地面にほぼ押しつけているので片手で撮ってもぶれにくい。ローアングルで猫を撮るときの技。右側(シャッターがある側)を上にして縦位置にした方が手が楽なのである。猫ローアングル撮影技として使ってくださいませ。
猫はこちらに顔を向けたまま、「敵でもなさそうだし放っておくか」という姿勢を保っている。暗いのでうまく止まった瞬間を狙わねばならない。
これでは何やら不思議な生物である。しかも色が気に入らない。妙に青っぽい。茂みの中なのでホワイトバランスが合いづらいのだろう。そこでホワイトバランスをオートから太陽光に切り替えていいタイミングを待つ。ISO感度は200。これでもぶれたらISO 400に上げようかと思う。
猫が少し位置を変えたのでこちらもカメラの角度を変えたら、手前にある枝にピントが合ってしまった。無理な持ち方をしてるので微調整が効かないのだ。
そしてやっとカメラ目線の顔を正面から捕らえられた。ホワイトバランスを太陽光にしたおかげでやや赤みが増し、猫の色もいい感じである。
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