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A4カラーレーザープリンター

レビュー:HL-4040CN

2007年10月15日 07時11分更新

文● 柴田文彦

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低価格なのに高速印刷、写真プリント以外は完璧!?


 PostScript 3互換の記述言語に対応しており、Macからの印刷もかなりスムーズ。普通紙にテキストを印刷したところ、濃度も高く輪郭もシャープな仕上がりだった。

6ポイント程度の小さな文字でも、正確な文字形状を再現する。濃度が高いにもかかわらず、トナーの飛び散りも目立たない。視認性の高い文字品質を実現しており、テキスト印刷には最適だ。写真左は原寸スキャンしたデータを72dpiで表示、右はそれを400%で拡大したもの

トナーの飛び散りも少なく、文字や線画の印刷品質はかなり高い。一方写真の印刷では、階調性は悪くないものの、全体的にカラーの彩度とコントラストが低いため、色あせた雰囲気になってしまう。

カラートナーの網点形状も整っており、階調性自体はまずまず。ただし、最高濃度が低く色変換にも難がある。写真印刷には不向きと言わざるを得ない写真左は原寸スキャンしたデータを72dpiで表示、右はそれを400%で拡大したもの

 本機最大のウリは、印刷速度。2048×2560ドットの写真をCore 2 Duo 2.16GHzを搭載するiMacからUSB 2.0接続でA4フルサイズに出力したところ、「ノーマルモード」では約24秒で終了した。また、カラー図版を含む30ページのPDFをOS Xのプレビュー経由で印刷した結果は1分40秒だった。メーカーがうたう20枚/分という印刷速度で単純計算しても1枚印刷するのに1分30秒かかるので、データの処理効率の高さがわかる。カラー印刷速度は、現在市販されている同価格帯のレーザープリンターでは、トップクラスと言える。なお、追加のトナーカートリッジ(実売7000円前後〜)とドラムユニット(実売1万6000円前後)は標準的な価格だ。


【Conclusion】
○  印刷速度はカラー/モノクロともに20枚/分で、この価格帯ではトップクラス。トナーを前面から交換できる設計で、上部に作業空間が不要な点もいい。

×  カラー写真を印刷すると、彩度が低く色調整できる範囲も狭い。Mac用のドライバーは、ダイアログの日本語化が不十分なのも残念。

(MacPeople 2007年11月号より転載)


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