キヤノン(株)から、ハイアマチュア向けのデジタル一眼レフカメラ「EOS 40D」が登場した。昨年2月に発売された「EOS 30D」(関連記事)の後継機にあたり、画素数アップや液晶ディスプレーの大型化、ライブビュー機能の追加などが強化ポイントとなる。
従来機種のイメージを踏襲する本体
本体はEOS 30D同様、マグネシウム外装を使用している。塗装やデザインに大きな変化はない。
外見上の違いとして目に付くのは、背面の液晶ディスプレーが3インチに大型化し、ボタンの配置が変わったことだろう。これに伴い、本体サイズも若干大きくなっており、EOS 30Dの幅144×奥行き73.5×高さ105.5mmに対して、幅145.5×奥行き73.5と×高さ107.8mmと、幅と高さが数mmずつ増した形だ。重量も約40g増加している。
手に取った印象は、先代のEOS 30DやEOS 20Dと大きな差は感じない。とはいえ、「EOS Kiss Digital」系のボディーと比べるとかなり大きい印象だ。
注目のライブビュー機能
EOS 40Dの最大の特徴とも言えるのがライブビュー機能だ。
ライブビュー機能は、先だって発売されている「EOS-1D MarkIII」や発売予定の「EOS-1Ds MarkIII」にも搭載されている。他社の中級クラス一眼レフ機でも採用が進んでいることを考えると、今度のデジイチには必須の機能になっていくと思われる。
ライブビューモードには、あらかじめメニューからライブビュー機能をオンにした状態で、背面サブ電子ダイヤルの中央にあるボタンを押すことで入れる。ライブビュー時には、設定露出に関係なく、適切な明るさでモニタリングできるモードと、設定露出によってどれくらい明るさが変わるかが確認できるエミュレーションモードが選べる。
後者ではホワイトバランスの設定も確認可能で、下部に表示される露出計を見ながら自分なりの露出を決めることが可能だ。
ライブビュー撮影時に、背面上部の「AF-ON」ボタンを押すと、一時的にミラーが下がり、AFが動作する。いったんミラーを戻さないとAF測距用のセンサーに画像を導けないためだが、ライブビューのままでAF動作しないのは残念だ。他社ではコントラストAFの仕組みを搭載しているものもあるが、今後はこういった機能の搭載も望みたい。
なお、ライブビュー撮影時には5倍、10倍の拡大表示が可能。ピント位置は自由に動かすことができ、手動でピントを合わせる際に便利だ。