コアなアップルファンの間では、iPodやMacなど新しいアップルプロダクトが登場すると、必ず競って行なわれる“儀式”がある。俗に“バラし記事”と呼ばれる、製品の分解レポートを公開することだ。
CPUやHDDがどこに配置されているとか、チップセットは従来製品と同じかどうかとか、果ては基板上の配置が効率的かどうかまで“鑑定”して盛り上がるわけだ。はっきり言って一般人にとってはどうでもいい話なのだが、“技術萌え”な人種にとっては気になって仕方がないんです!!
iPodを“すけすけ”にするといろいろ見えてくる
さて今回はそんなコアなアップルファンでも、さすがに見たことがないであろう極秘写真を入手した。何とX線を使って、iPod nanoに使われているフラッシュメモリーの中身を撮影してしまったというものだ。
写真を撮ったのは、リバースエンジニアリングとその解析を専門とするカナダの調査会社、チップワークス(Chipworks)社。“生け贄”となったのは、第2世代iPod nano 8GBモデルで、同社がまとめた資料では主に以下の3点が語られている。
- フラッシュメモリーは東芝製かサムスン製のものを採用
- フラッシュメモリーは、32Gビットのメモリーを2層に重ねてひとつのチップにしている
- 電源管理チップやオーディオCODECチップには、アップルロゴがついてる
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