日本電信電話(株)とエヌ・ティ・ティ・レゾナント(株)は25日、携帯電話機で撮影した動画を、編集・閲覧まで携帯電話機上で操作できるという“携帯動画共有実験”を本日開始したと発表した。SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)機能もあり、公開先を細かく設定できるのも特徴。
携帯動画共有実験は、ポータルサイト“goo”上の実験サイト“gooラボ”で行なわれているトライアルサービス。携帯電話機による動画共有機能の商用環境での実用性を検証するために実施し、実験期間は今年の10月末までを予定している。利用料は無料。
サービス内容は、gooラボ上で実施した“携帯動画パノラマ実験”(2006年10月18日~2007年3月31日)をベースに発展させたもの。動画を撮影する楽しさを体験できる機会を提供し、身近な動画を共有するサービスの市場性について探るという。
提供される機能は、動画の編集、閲覧のほか、撮影した動画の前後に、あらかじめ用意したオープニングやエンディングのシーンを追加できる、など。これは動画テンプレート機能“あてこみ”としても提供され、動画テンプレートごとに用意されたメールアドレスに動画を送るだけで“あてこみ”編集された結果が得られる。
また、取り込んだ動画は自動的に特徴あるシーンを切り出したサムネイル画像が作成され、サーバーに保存した動画を選ぶ際にも、内容の判別がしやすくなっている。
SNS機能では、動画の公開先を“非公開”“友達だけに公開”“特定グループだけに公開”“友達の友達まで公開”“全体に公開”と段階的に設定できるため、ある画像は家族のみ、別の画像は友だちだけに公開などと、閲覧できるユーザーを限定できる。
携帯動画共有実験へのアクセスは、gooトップページから“gooラボ”をクリックする。利用にはユーザー登録が必要となる。対応する携帯電話機は、(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモの“FOMA 900/700”シリーズで、iモードが利用できることが条件となっている。