ビジネス・インテリジェンス(BI)ソフトウェアカンパニーであるSAS Institute Japanは、流通業界に特化したソフトウェア販売および導入コンサルティングなどの展開を開始することを発表した。
ワールドワイドで好調なSAS Retail Intelligenceを日本に導入
ビジネス・インテリジェンス(BI)ソフトウェアカンパニーであるSAS Institute Japan(以下、SAS)は、流通業界に特化した流通事業部を4月1日に設立し、ソフトウェア販売および導入コンサルティングなどの展開を開始することを発表した。
日本の流通業界は競争激化ならびに米国に比べて7割程度と言われている労働生産性の低さなどによって厳しい状況にさらされている。
そのような中、SASは流通業界の課題である「店舗在庫の最適化」「顧客確保の維持」「価格洗い替えの最適化」「労働生産性の向上」などを実現するために、百貨店、小売専門店、総合スーパー対象に「SAS Retail Intelligence」ソリューションを7月より提供する。対象企業の売上規模は1000億円以上の大企業が中心となる。
「ワールドワイドにおけるSASのリテール部門は好調に推移しており、2006年のSAS Retail Intelligence Solutionsの売上は対前年比43%増と急成長を続けている」とSASの代表取締役社長、吉田仁志氏は述べる。
「現場の勘に頼ってきた日本の流通が次のステージに進むにあたり、顧客の要望をあらかじめ予測するテクノロジーと、それを含むビジネス・アプリケーションの効果的な活用を行なう必要がある。SAS Retail Intelligenceによって分析基盤をつくり、コストと収益の最適化、顧客行動の把握などを実現し、流通企業の業務効率化および経営の高度化を実現することができる」(吉田社長)。
SASの流通事業部は、3年間で売上50億円を目指す。