インテル(株)は10日、ハイエンドデスクトップ向けのクアッドコアCPUでは同社最速となる『インテル Core 2 Extreme プロセッサー QX6800-2.93GHz』を発表した。量産出荷は本日開始している。
Core 2 Extreme QX6800-2.93GHzは、Coreマイクロアーキテクチャーを採用するクアッドコアCPUとしては、12番目の製品となる。同社では主な対象ユーザーを、“コアなゲームユーザーやデジタル・デザイナー”としている。
既存のデスクトップ向けCPUは、デュアルコアCPUの最高速品が『インテル Core 2 Extreme プロセッサー X6800-2.93GHz』であったのに対し、クアッドコアCPUは『インテル Core 2 Extremeプロセッサー QX6700-2.66GHz』で、CPUコアの動作周波数はデュアルコアCPUの方が高いという状況にあった。そのため同社では、シングルタスクのアプリケーションにおいては、X6800の方が高速な場合もあったとしている。今回のQX6800の登場により、クロック周波数がX6800と同等になり、シングルコア/マルチコアの双方で最速のCPUとなった。
パフォーマンスは、Core 2 Extreme X6800に対して、ビデオエンコードでは最大65%の速度向上を実現しているという。
動作周波数等の仕様と価格(1000個受注時の1個あたり価格)は以下の通り。
- インテル Core 2 Extreme プロセッサー QX6800
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動作周波数:2.93GHz、システムバス(FSB)周波数:1066MHz、2次キャッシュ容量:8MB(4MB×2)、TDP 130W
価格:14万2380円