インテル(株)は5日、企業向けデスクトップパソコンで提供していたプラットフォーム技術“インテル vPro プロセッサー・テクノロジー”を、“Centrino Pro プロセッサー・テクノロジー”(以下Centrino Pro)の名称で、近日登場予定の企業向けノートパソコンにも展開することを発表した。vProで実現するデスクトップクライアントの遠隔管理技術などが、ノートパソコンでも利用可能になる。
vProは企業内のクライアントパソコンに対する遠隔管理やセキュリティー機能強化を実現する技術で、同社製CPU、チップセット、ネットワークコントローラー、ソフトウェアと、IT管理者側の遠隔管理ソリューションなどで構成される。OSの種類や動作状態に依存せず、リモートでのメンテナンスやセキュリティー対策が行なえる利点を備えているため、ITシステム運用のコスト低減につながると期待されている。vProは対象となるクライアントがデスクトップパソコンに限定されていたが、Centrino Pro対応ノートパソコンであれば、ノートパソコンも遠隔管理技術による運用管理が可能となる。
Centrino Proは開発コード名“Santa Rosa”(サンタロサ)で呼ばれる次世代のCentrinoプラットフォームでサポートされる。Santa Rosaは2007年第2四半期に登場の予定で、Core 2 Duoプロセッサー、IEEE 802.11nに対応する無線LAN機能、グラフィックス機能の強化されたチップセット、内蔵フラッシュメモリーを活用してパフォーマンス向上と消費電力低減を実現する“インテル ターボ・メモリー”などのコンポーネントで構成される。