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図書館並みの静かさを実現! 日本HP、日立製の水冷システムを搭載したワークステーション「xw9400/CT」を発表

2007年01月30日 17時53分更新

文● アスキービジネス編集部

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日本HPは、日立製の水冷システムを採用したパーソナルワークステーション「HP xw9400/CT Workstation」を発表した。高負荷時でも約26デシベルという図書館並みの静けさを実現したという。

高性能と低騒音を両立する水冷システムを搭載したHP xw9400/CT

 日本HPは、日立製の水冷システムを採用したパーソナルワークステーション「HP xw9400/CT Workstation」を発表した。販売開始は2月8日から。

パーソナルワークステーション「HP xw9400/CT Workstation」

パーソナルワークステーション「HP xw9400/CT Workstation」

 3D CGや科学技術計算などハイエンド用途で用いられるワークステーションは、負荷の高い状態で使われることが多く、騒音が大きくなりがちだ。特にオフィススペースの限られている日本国内では、高性能かつ低騒音なワークステーションへの需要が高いという。日本HPの「HP xw9400/CT Workstation」は、同社のラインナップの最上位に位置するもので、日立製作所の水冷システムを採用したもの。デュアルCPUに対応した水冷システムは業界初としている。

 水冷システムは、冷却液をポンプによって循環することで、発生した熱を放熱部全体に行き渡らせることで、局所的な高温の場所をなくすことができる。その結果、大口径のファンを低速で回すことで冷却可能になり、静音性を実現できる。HP xw9400/CT Workstationで採用されている冷却システムは消費電力120WのCPU×2個に対応できる強力な冷却性能を持っている。

 静音性に関しては、約1時間の記者説明会の間中、CPU負荷を100%の状態にしたデモが続けられていたが、動作音はほとんど聞こえず、アイドリング状態と変わらなかった。「図書館並み」の約26デシベルというカタログスペックを十分に裏付けるものと言える。

高負荷時でも騒音は気にならないレベルに抑えられている。

高負荷時でも騒音は気にならないレベルに抑えられている。

説明会の最中にも負荷100%で稼動していたが、稼動音はほとんど聞こえなかった。

説明会の最中にも負荷100%で稼動していたが、稼動音はほとんど聞こえなかった。

 CPUにはAMD Opteron 2220(2.8GHz)を2個搭載している。Opteron 2220は2月7日に発表が予定されている製品で、現行製品で同クロックのOpteron 2220SE(TDP 120W)に対して、TDPを95Wと低消費電力化したもの。2007年中頃にリリース予定のクアッドコアCPUにも対応を予定している。メモリはDDR2 SDRAMに対応し、8GB DIMM(2007年春提供予定)を利用すれば最大64GBまで搭載可能だ。

 発売が開始されたばかりのWindows Vista Business(日本語版/英語版)のほか、Windows XP Professional(日本語版/英語版、32ビット/64ビット)、Red Hat Enterprise Linux(WS 3 Update 8/WS 4 Update 4、32ビット/64ビット)などのOSが選択できる。

 価格は4GB DDR2 SDRAM、80GB HDD、グラフィックカードなしの最小構成で58万8000円から。

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