シャープ
オープンプライス
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月刊アスキー 2005年6月号
輝度激高の液晶とネットワーク配信に
力を入れたオールインワンノート
シャープのノートPC「Mebius」シリーズ中、最上位機種のXGと、ミドルクラスのAL、コストパフォーマンス重視のCSがバージョンアップした。本項では、細かい改良が随所にほどこされ、使い勝手が向上した「PC-XG70J」(以下XG70J)を紹介する。
新機能の前に、まずはXGシリーズの特徴を説明しよう。本機は、AVクオリティをかなり意識したオールインワンノートで、
- “液晶のシャープ”自らが作った約630cd/m2の高輝度液晶
- DLNA準拠のコンテンツ閲覧・配信システム
- 高画質化を意識したチューナやコンバータを採用
といった特徴を持つ。さらに、2台のHDDを装備することで、ノートPCながら80GB×2=160GB(INSTANT PLAYのために、約11GB消費され、実質149GB)の大容量を実現している点も見逃せない。CPUも、Pentium M系ではなく低電力モバイルAthlon64となっている。未実験だが、64bit Windowsのインストールが可能かもしれない。そう考えると貴重な存在とも言えよう。
AV関連の機能を強化
ワンタッチでTV録画
今回のXG70Jでは、キーボード面上方に録画ボタンが取り付けられたのが一番の変更点だ。Windows未起動時にTV/DVD視聴や録画が可能な「INSTANT PLAY」でのTV視聴時にこのボタンを押すと、そのまま録画が始まる。もちろんWindows上で視聴している場合も同様だ。録画終了時間はボタンを1回押すごとに30分単位で、最大2時間後まで設定可能だ。また、視聴クオリティの面では、「QS(QuickShoot)」機能が追加された。これは、動きの速い映像の残像を抑えるために、液晶への信号処理の方法を工夫し、液晶駆動のレスポンスを向上させたものだという。QSの仕組みはビデオドライバも関与しているため、ユーザー自身によるビデオドライバのアップデートには注意したほうがよい。コンテンツ配信面では、XG70Jから他のPCに対してクライアントソフトを配布できるようになったので、他のPCからも簡単にXG上のコンテンツが閲覧可能だ。さらに、DVD録画に関しては、録画したい動画のビットレートをDVDの容量に自動的に合わせてくれる「DVDぴったり録画」機能も追加されている。
実際に触った感触では、15型とはいえ630cd/m2の液晶が強力。今やどのメーカーも液晶に力を入れているとはいえ、映像のキレはピカイチだ。スペック表には現われない面で、安心感のあるマシンとなっている。
“Mebius”シリーズの主なスペック | |||||
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シリーズ名 | Mebius XG | Mebius XG | Mebius AL | Mebius CS | Mebius CS |
型番 | PC-XG70J | PC-XG50J | PC-AL70J | PC-CS50J | PC-CS30J(※1) |
予想実売価格 | 25万円前後 | 20万円前後 | 18万円前後 | 15万円前後 | 13万円前後 |
CPU | Athlon64 2800+ | Sempron 2800+ | Sempron 2600 | ||
メモリ(最大) | 512MB(2GB) | 256MB(2GB) | 256MB(1GB) | 256MB(2GB) | |
液晶 | 15型XGA | 14.1型XGA | |||
ビデオ | RADEON XPRESS 200M | K8N800 | |||
HDD | 約149GB | 約74.5GB | 約80GB | 約37.2GB | |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチDL | CD-R/RW&DVD-ROM | |||
無線LAN | IEEE 802.11b/g | ―― | IEEE 802.11b/g | ||
TV視聴録画 | ○ | ―― |
※1 PC-CS50JとPC-CS30Jの違いは、Office Personal 2003の有無