1月24日、沖データは都内で製品発表会を開催し、ISO/IEC15408に準拠し、セキュリティ機能を強化したカラーLEDプリンタ「C8800dn」を発表した。発売は2月上旬、価格は28万1400円。
日本版SOX法を見据え、セキュリティ機能を強化
沖データは都内で製品発表会を開催し、セキュリティ機能を強化したカラーLEDプリンタ「C8800dn」を発表した。発表会の冒頭で登壇した株式会社沖データ 代表取締役社長 前野幹彦氏は「プリンティングソリューションに新たに『安全』『安心』『情報の保護』といったセキュリティが求められている」と延べ、2008年の日本版SOX法施行を前に、内部統制への対応に必要となるプリンタのセキュリティ機能を高めていくことを表明した。
今回発表されたカラーLEDプリンタ「C8800dn」は、その方針を受けて「プリントデータセキュリティ」「プリントアウトセキュリティ」「管理者セキュリティ」の3つの観点からセキュリティ機能を強化した。
プリントデータセキュリティでは、オプションのセキュリティキットを導入することにより、プリントジョブデータの暗号化やHDD内の印刷データを自動的に消去する機能を搭載。プリントアウトセキュリティでは、オプションでICカード認証に対応し、プリントアウトの放置や盗み見を防止、さらに印刷文書の背景に地紋やウォーターマークの形で印刷したユーザーが識別できるようなパターンを印刷し、内部犯罪への牽制するための機能も用意した。さらに管理者セキュリティとして、IEEE802.1xやSSL/TLS通信に対応した。
沖データ 商品企画担当 末本輝之氏は「従来では高価なデジタル複合機やプリンタだけが対応していた高度なセキュリティ機能を持たせた。ISO/IEC15408のITセキュリティ認証も取得予定だ」と述べた。