(社)電気通信事業者協会(TCA)は11日、2006年12月末の携帯電話・PHSの契約数を発表した。2006年11月に(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモグループが純減になるなど、“携帯電話番号ポータビリティ”(MNP)による変動が引き続き注目されるなか、NTTドコモグループが純増を取り戻した。
純増契約数をグループ別にみると、auグループ(KDDI(株))が47万9600件増、ソフトバンクモバイル(株)が9万7000件増、NTTドコモグループが8万7600件の増加となった。順位は前月と変動なく、auの増加数は前月と同じ。ツーカーは18万2100件の減少で、auとツーカーを合計したKDDIグループ全体では29万7500件の増加となった。
NTTドコモグループで純減となった地域は、四国の400件減のみ。また、全国合計の増加数でNTTドコモを上回るソフトバンクは、純減の地域は東北、北陸、東海、中国の4つだが、それを関東の増加分(8万6200件)が上回ったため、全体でプラスとなっている。
実際のユーザー数を反映するとも言われるIP接続サービスの契約数は、auとツーカーの“EZweb”が回線契約全体の増加よりも多い34万8300件増。NTTドコモグループの“iモード”は、回線契約の増加数よりも少ない6万4000件増。ソフトバンクモバイルの“Yahoo!ケータイ”は、9万7000件の回線増に対して3万9100件増となっている。
システム別では、NTTドコモグループのFOMA(W-CDMA)が、127万4800件増の3211万3700件となった。次いでauの3G方式となるCDMA2000 1X(CDMA 1XおよびCDMA 1X WIN)は、50万2700件増の2514万2100件で、ソフトバンクモバイルはW-CDMA方式が63万5500件増の596万500件となった。
PHSに関しては、(株)ウィルコムグループが3万7300件増の435万9500件、NTTドコモグループは2万4300件減の53万400件となった。東北インテリジェント通信のアステルグループは2006年12月20日にサービスが終了し(関連記事)、契約数はゼロになった。
携帯電話の事業者別契約数(2006年12月末)
- 全事業者合計
- 9493万5900件(48万2200件増)
- NTTドコモグループ
- 5221万3800件(8万7600件増)
- auグループ
- 2579万8100件(47万9600件増)
- ツーカー
- 142万7500件(18万2100件減)
- KDDIグループ合計
- 2722万5600件(29万7500件増)
- ソフトバンクモバイル
- 1549万6500件(9万7000件増)
システム別
- W-CDMA/NTTドコモグループ
- 3211万3700件(127万4800件増)
- W-CDMA/ソフトバンクモバイル
- 596万0500件(63万5500件増)
- CDMA2000 1x/au
- 2514万2100件(50万2700件増)
- PDC合計
- 3106万3600件(190万7700件減)
- PDC/NTTドコモグループ
- 2010万0100件(118万7200件減)
- PDC/ソフトバンクモバイル
- 953万6000件(53万8500件減)
- PDC/ツーカーグループ
- 142万7500件(18万2100件減)
- cdmaOne
- 65万6000件(2万3100件減)
PHSの事業者別契約数(2006年12月末)
- 全事業者合計
- 488万9900件(800件減)
- ウィルコムグループ
- 435万9500件(3万7300件増)
- NTTドコモグループ
- 53万400件(2万4300件減)
- アステルグループ
- 0件(1万3800件減)