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SusHi Tech Tokyo 2024に「Joby Aviation S4」の実物大モックアップ

日本で「空飛ぶクルマ」に乗れる時代が来るかも。しかもけっこうすぐ

文●貝塚/ASCII

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■実物大なだけあって迫力は十分

 詳細を解説していこう。

 Joby Aviationは2009年設立のスタートアップで、設立以来、エアタクシーの開発を続けている企業だ。これまでにトヨタ自動車や、米航空会社大手のジェットブルー航空、デルタ航空からの出資を受けており、ニューヨーク証券取引所にも上場済み。

 いくつかのモデルを制作してきた同社による、(発表されている機体の中では)もっとも新しいモデルがJoby Aviation S4。その実力は最高時速320km、最大積載量450kg、航続距離160kmと実用レベル。

SusHi Tech Tokyo 2024 「Joby Aviation S4」の実物大モックアップ

ヘリコプターと比較すると、飛行時の音が非常に小さい

 同じようなことができる航空機としてヘリコプターが思いつくが、Joby Aviation S4の飛行時の騒音は45dBA(人間の可聴域を考慮すると、45dB相当)と非常に静か。45dBAの騒音は「屋内にいるとき、屋外から聞こえてきても気にならない程度」の音量。なので、例えば、夜にたくさん飛んでいたりしても、騒音の問題が起きない。

 Joby Aviation S4とANAは2022年にパートーナーシップを提携しており、現在は商用利用に向けて動いている最中と発表している(本題から逸れるので本稿では紹介しないが、関連するニュースが国内のいくつかの企業から発表されているので、興味のある方は調べてほしい)。

 SusHi Tech Tokyo 2024で見られるのはモックアップではあるものの、造りは精巧で、実物大なだけあって迫力は十分。「こういうのが空を飛んでいたら、かなり未来っぽいな」と思わせられる。

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