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マイクロ波プロセスの実験が手軽にできる「M-block」を販売開始

 マイクロ波化学は10月4日より、マイクロ波プロセスの実機導入に関心を持つ人に向け、同社がオリジナルで開発したマイクロ波ラボ装置「M-block」を販売する。

 マイクロ波を用いた製造プロセスは、装置を大型化することが難しく、産業レベルに応用することは「ほぼ不可能」と言われていた。同社は、2007年に創業して以来、マイクロ波技術プラットフォームを構築し、2014年には同社大阪事業所にて、大規模マイクロ波化学プラントを完工、スケールアップに成功した。インキの原料である脂肪酸エステルをマイクロ波プロセスによって製造し、出荷した実績を持つ。

 今回、同社が培ってきたスケールアップのノウハウを活かし、マイクロ波ラボ装置 M-blockを開発。本装置は、マイクロ波を使用した単純な加熱実験にとどまらず、マイクロ波プロセスの実機導入を見据えた検討(フィージビリティスタディー)をすることを目的としている。お客さんの要望に合わせた仕様にカスタマイズできることが特徴となる。

 今後は、本装置の販売により、研究者が手軽にマイクロ波プロセスを検討できる環境を提供することで、マイクロ波プロセスを加熱プロセスのグローバルスタンダードにすることを目指していくという。

■マイクロ波ラボ装置 M-blockの特徴
・実験系に応じて、装置構成の変更が可能
・マイクロ波発振器が照射部と分離されているため、カスタマイズが容易
・MWCCとの事業化を見据えたスケールアップをスムーズに実現

■詳細スペック
装置外寸:980(W)×1800(H)×700(D)mm
マイクロ波射部内寸(概寸):500×500×500mm
制御:マニュアル制御/温度フィードバック制御
構成:カスタマイズ可
周波数:2450/915/5800MHz

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