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最先端 “エモ”ガジェット徹底レビュー 第3回

超楽しい!手乗りコンピューターでドット絵描ける「DITOO PRO」【実機レビュー】

2023年07月13日 18時00分更新

文● ジャイアン鈴木 編集●こーのス

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専用アプリ「Divoom」を用意
スマホと一緒に使うデバイスです

 ワイヤレス通信はBluetooth 5.0。対応プロファイルはA2DP/AVRCP/HSP/HFP。iOSまたはAndroid端末に専用アプリ「Divoom」をインストールすれば、ピクセルアートのカスタマイズ、音楽再生、アラーム、音声メモ、ゲーム、騒音計などなど、さまざまなアプリを利用可能。Wi-Fi非対応なので、基本的にスマホとセットで利用するデバイスということになりますね。

ディブーム

専用アプリ「Divoom」はiOS、Android両対応。今回はiOS版で試用しました

専用アプリ「Divoom」のホーム画面。利用前にはアカウントの取得、デバイスの追加が必要

これは「デバイス設定」画面。DITOO PROの画面の明るさ、自動電源オフまでの時間などの基本設定を行ないます

ディブームDITOO PRO

ホーム画面から「デバイス機能」の「その他」を選択すると、ピクセルアート、オーディオ、プランナー、Misc(その他)機能にアクセスできます

 DITOO PROイチオシの機能はやはり「アニメーション」機能。16×16ピクセルのドット絵を描いて動かせるのは超楽しい! ブラボー!! (……なんじゃないかな、たぶん。)いや、あのですね。頑張ったんですけど、私にアニメ絵の才能は皆無でした。とりあえず猫ちゃんのドット絵だけ1時間かけて作成したので、こちらで許してほしいニャン。ニャン?(←ダメ押し)

ディブームDITOO PRO

「アニメーション」を選択すると、ドット絵のエディターが起動。複数のドット絵を作成すればアニメを作れます。なお多くのパレットが用意されていますが、自分でパレットを作成することも可能です

ディブームDITOO PRO

「アニメーション」でドット絵を作成すると、リアルタイムにDITOO PROにプレビューが表示されます。実際の見え方を確認しながら描画できるわけです。これだけアプリがよくできているのに、なんでアニメ絵が描けなかったのかニャー?

「ギャラリー」にはほかのユーザーが作成した膨大な数のドット絵アニメが公開されています。自分でドット絵を描けなくても、多彩なアニメを表示できますよ

 もうひとつ気に入ったのが「通知」機能。あらかじめスマホとDITOO PROの連携設定を済ませておけば、スマホアプリに通知が届いた際に、DITOO PROに通知が表示されます。スマホをカバンの中などに入れたままでも、DITOO PROに大きく表示されるわけです。机の片隅に置いておけば重宝間違いなしですね。

「Misc機能」の「通知」をタップすると、連携したいスマホアプリを選択可能

ディブームDITOO PRO

連携を有効にしたアプリに通知が来ると、DITOO PROに通知が転送。メッセージの内容やスタンプは表示されません

こんなデザインコンセプトの
オールインワンパソコンが発売されてほしい!

 連載開始3回目にして、そろそろおなじみになったかもしれない主観的評価ですが、「エモ度」は100点満点中85点、「レトロ度」は95点です。本当に申しわけないのですが、今回借用したブラックモデルでは若干エモ度を減じずにはいられませんでした。なんかー黒電話っぽいんですよねー、なんかなんか。

 メーカー様におかれましては「なんだそれ!」と憤りを抑えられないかもしれません。ブルー、グリーン、ピンク、イエローモデルだったら「エモ度」は100点満点中、1億点です。

 「レトロ度」を高得点にした理由は、ブラウン管を彷彿とさせるフォルムと、メカニカルスイッチのキー。15W出力の48mmフルレンジスピーカーを小型ボディーに内蔵するために、必然的にこのようなフォルムになったのは重々承知しつつも、こんなデザインコンセプトのオールインワンパソコンが発売されてほしいなーと思いました。ベアボーンキットでもいいので!

 DITOO PROは単なるレトロな置物ではなく、16×16ピクセルと制限されているなかでのクリエイティブな楽しみと、SNS通知などの実用機能が搭載。ユーザーでなければ使いこなせない微妙に難解な操作体系も逆にいい感じ。私もドット絵を描く楽しみに目覚めてしまったので、自腹購入待ったなし。でもアニメ絵だけは勘弁ニャー!

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この記事を書いた人──ジャイアン鈴木

 EYE-COM、TECH Win、TECH GIAN、PDA Magazine、DIGITAL CHOICE、ログイン、週刊アスキー、週アスPLUSと主にPC系メディアで勤務。2015年1月よりフリーの編集兼ライターとして活動を開始した。

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