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アジアがWeb3、NFTのイノベーションを押し上げる 国内外のキーパーソンが議論

「Web3 Beyond Borders Tokyo(Web3BB Tokyo)」レポート

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DCENTRAL共同創設者で代表取締役のジャスティン・ウー氏が登壇。
日本の取り組みを評価し、コラボレーションを呼びかける

 続いてのセッションでは冒頭、ネットイヤーグループ株式会社元代表取締役社長兼CEOの石黒不二代氏が、モデレーター兼、通訳として登場し、元デジタル大臣の平井卓也氏とDCENTRALの共同創設者で代表取締役であるジャスティン・ウー氏が会談した模様を上映した。

上映された平井卓也氏(左)とジャスティン・ウー氏(右)の会談

 映像でウー氏は、日本のWeb3への取り組みの姿勢が積極的だと評価し、平井氏は、Web3の技術によって経済成長するデジタル経済の発展が日本の経済成長に必要だと指摘。ウー氏も日本のファッションやアニメ、ゲームなどのIPが豊かなことに触れ、平井氏もクリエイターの権利を守るためにもWeb3技術が重要だと賛同。日本が再びトップに立つためにも一緒にWeb3に取り組みたいとコメントした。

 上映後、ジャスティン・ウー氏が壇上に迎えられ、Web3の未来について、これまでと、これからについて語った。

ジャスティン・ウー氏(左)と石黒不二代氏(右)

 もともとゲーム業界に身を置いていたウー氏は、その経験がWeb3にも生かされているという。

「2014年頃から、クリプトマイニングを始め、その後、現在さまざまな仮想通貨技術の会社となっている前身企業とともに、Big Video Game ExhibitionでNFTのイベントを開催するようになりました」

 その後もコミュニティを育てながら、企業と協力して、ブロックチェーンのハブとなるような国や都市(アメリカやシンガポール、韓国、香港、オーストラリア、ベルリンなど)でイベントを開き、多くのコミュニティのリーダーやビルダーをつなげていったが、そのようなイベントは宣伝に主眼が置かれていて知識を広めるものではなかったので、教育を目的としたイベントを自ら主催しようと決め、現在は主にアメリカで活動しているという。

 ブロックチェーンの技術を使ったさまざまなシステム――ビットコイン、Avalanche、Polygon、DeFi、NFTなどあらゆる組織が集まって互いに学ぶ場で、人のマインドと視野の制限をなくし、よりWeb3について学べる場所とすることを目的にしているという。

 Web3コミュニティの問題は、孤立しがちで他者からの学びがないことだと指摘する。

 もっとオープンになって他のコミュニティと交われば、さまざまな知識とコラボレーションができ、他のエコシステムから失敗を学んだりできるのではと期待をにじませた。

「NFTも、DeFiも、メタバースも、それぞれやっていることは違うけど共に構築し、共に学べます。そうすることで、コミュニティはさらに強くなるしWeb3はもっと早く成長するでしょう。世界には素晴らしい開発者がいて、多くのプロジェクトがあるので、皆さんコラボレーションして学んでいきましょう」と呼びかけた。

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