カメラのスペックはPixel 7と微妙に異なるが画質は互角
背面カメラは2眼で、広角(64メガ)+超広角(13メガ)という構成。上位モデルのPixel 7は広角(50メガ)+超広角(12メガ)なので、Pixel 7aのほうが高性能と思う人がいるかもしれない。しかし、詳細なスペックを見比べると、やはりPixel 7aのカメラの性能はPixel 7よりも抑えられている。
たとえば、Pixel 7のイメージセンサーは1/1.31型だが、Pixel 7aは1/1.73型と小さめ。ピクセル幅も1.2μm(Pixel 7)から0.8μm(Pixel 7a)と狭くなっている。Pixel 7はLDAF(レーザー検出オートフォーカス)を採用し、スペクトルセンサーとフリッカーセンサーを搭載しているが、Pixel 7aは位相差検出のオートフォーカスを採用し、スペクトルセンサーとフリッカーセンサーは非搭載。
しかし、実際に撮影してみると、画質はほとんど差がなかった。昼間に撮った写真も、夜間に撮った写真も、ファイルデータを確認しないと、どちらかがわからないほどだったので、日常的な撮影での画質は同等と思っていいだろう。
望遠カメラは搭載していないが、最大8倍の超解像ズームが可能。8倍ズームで撮ってみたところ、画質はやや粗くなったが、スマホの画面で見る分には気にならない程度だった。
強みを感じられたのは暗所での撮影性能。人の顔が見えないような暗い状況でも、「夜景モード」に設定するとクッキリと鮮明に写った。画質はPixel 7と同等で、Aシリーズの前モデル「Google Pixel 6a」と比べると、撮影に要する時間も短くなっていた。
フロントカメラは13メガ。シングルレンズだが、画角の切り替えが可能で、95度のワイドな画角でも撮影できるのためグループでの自撮りに適している。ナチュラルな画質で撮れて、撮った写真がすぐに加工される機能も備えているが、筆者が試した範囲では、肌がテカテカして、やや不自然な加工に思えた。自撮りを楽しみたい人は、お店などで試してみたほうがいいかもしれない。
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