課題は「わかりにくさ」と「認知度の低さ」
順調に拡大しているdポイントのようだが、課題も多い。やはり、そのひとつには「わかりにくさ」というのがあるようだ。
NTTドコモでは、まず、ポイントを貯める上で「わかりにくさ」を解消しようと、2022年6月にポイントプログラムのリニューアルに着手した。西井氏は「複雑な条件なしにランクで決まる制度にした」という。これにより、過去3ヵ月間のポイント獲得数でランクが決まり、最上位の5つ星となれば、ポイント還元率が通常の2.5倍になるように設定された。
西井氏は「通信契約があれば、2つ星にアップする。ドコモのサービスや決済を組み合わせることで、さらにポイントをためやすくなる」という。
NTTドコモが感じている、もうひとつの課題が「認知」だ。
dポイントサービスのヘビーユーザーは、メリットを感じて熱心にポイントを貯めて使ってくれるが、「それ以外のユーザーには浸透していない」(西井氏)という。
同社の調査でもロイヤルユーザーの数は増えているが、認知していないユーザーの数に変化が見られない。ポイントサービスに興味のない人をいかに振り向かせ、dポイントを利用してもらうかが喫緊の課題なのだ。
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