ソニーがホンダと組んだ大きな理由は「安全性」
クルマを開発する上で時間がかかるのは「安全性」を重視していることに尽きるのも事実だ。そのあたりがIT企業であるソニーとしても悩ましく、だからこそ安全性について豊富な知見を持つホンダと組んだ意味でもある。
川西氏は「個人の自動車を長年、やってきた人たちの知見は絶対に必要。ITのノリでやりすぎると、やはり危険なクルマになってしまう。安全性を持っている人たちと組みながら、アクセルも踏み、同時にブレーキも踏む。そのプロセスをどうすべきか。難しく、まさに過渡期と言える」と語る。
やはり、安全性を考えるとホンダと組んだのは大きかったようだ。さらに商品化をする上でもホンダの存在は偉大のようだ。
川西社長は「ホンダから感じるのは量産の重み。クルマを数台作るだけであれば、そんなに大した話ではない。実際、VISION-Sも作れたわけだし。ただ、何万台というオーダーになったときに工場やインフラのことを考えると、量産はものすごくハードルが高い。
しかし、ホンダにはこれまで積み上げてきた知見があり、本当に素晴らしく、リスペクトしている。やはり経験が浅いと、いろんなところでトラブルが起きてしまうはずだ」という。
この連載の記事
-
第201回
スマホ
ソニー「Xperia 1 VI」はこだわりから“現実路線”に変わった -
第200回
トピックス
楽天モバイル 契約は絶好調だが、黒字化にはテコ入れが必要だ -
第199回
iPhone
アップル新型「iPad Pro」実物を見たら欲しくてたまらなくなった -
第198回
トピックス
ドコモ新社長は“経済圏”拡大より、ネットワーク品質とショップ網の再構築を最優先すべきだ -
第197回
トピックス
なぜソフトバンクやKDDIのネットワークは強いのか 「2.5GHz帯のTD-LTE」最強説 -
第196回
トピックス
F1の裏に“レノボ”あり 500TBのレースデータを高速処理 -
第195回
トピックス
格安スマホ、キャリアより「シンプルで安い」とふたたび注目 -
第194回
トピックス
中国スマホメーカー、日本への攻勢強める 格安折りたたみスマホで勝負 -
第193回
トピックス
ドコモが狙う“スマホの次“ iPhoneから「Vision」の時代へ -
第192回
トピックス
KDDI「povo」世界進出へ “黒子に徹する”新ビジネスとは -
第191回
トピックス
スマホ基地局を安くする ドコモとNECが世界展開する「オープンRAN」とは - この連載の一覧へ