前へ 1 2 3 4 5 6 次へ

大理石調のデザインが施されたハイエンドマザーボード

ASRock「Z790 Taichi Carrara」をレビュー、第13世代CoreをOCしても快適に動作!

文●宮崎真一 編集●市川/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

最新ゲームを使い、オーバークロックの安定性をチェック!

 では、i9-13900Kの全コア5.8GHz駆動は安定しているのか、いくつかのテストで確かめてみたい。まずは、「CINEBENCH R23」からだが、5.8GHz動作では、定格動作に比べてCPU(Multi Core)のスコアが4%ほど上昇した。CPU(Single Core)のスコアが両者で差が出ていないのは、i9-13900Kは1コアだけの負荷であれば、Performanceコアは5.8GHz駆動になるためだろう。

 続いて「3DMark」(Version 2.25.8043)の「Time Spy」の総合スコアを見てみると、全コア5.8GHz動作にすることで定格動作から2%前後ほどスコアが上昇。念のため全コア5.8GHz動作状態で、「Time Spy Extreme Stress Test」による高負荷をかけてみたが、テストを無事に終了できたので、Z790 Taichi Carraraのオーバークロック時の安定性は問題なしと言える。

 では、ゲームでもオーバークロック時の動作は安定するのか、人気の「VALORANT」で確かめてみたい。ここでは、オプションから描画負荷が最大となるように設定し、解像度3840×2160ドット(4K解像度)でゲームをプレイ。その間のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で取得。すると、全コア5.8GHz動作では平均フレームレートと最小フレームレートともに、2%前後の向上が確認できた。もちろん、動作に問題はまったく見られなかった。

 さらに、「オーバーウォッチ 2」では、グラフィック品質を「高」に設定して、解像度3840×2160ドットでゲームをプレイし、先ほどと同様にFrapsでフレームレートを取得した。ここでは、全コア5.8GHz動作にすることで、平均フレームレートは1%強の伸び、最小フレームレートは2%弱の伸びを見せている。最小フレームレートのほうがCPU性能の影響が色濃く表れるため、このような結果になったのだろう。

 描画負荷の大きい、いわば"重い"タイトルでも検証しておきたい。そのタイトルの1つである「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」では、高品質の3840×2160ドットで実行している。

 総合スコアを見てみると、全コア5.8GHz動作は定格動作から2%強ほど伸びている。本作は重いタイトルだが、オーバークロックを行なっても問題なく動作しており、十分な安定性を見せていた。

 最後に、重いタイトルである「サイバーパンク 2077」も見ておこう。ここでは、「レイトレーシング:ウルトラ」プリセットに指定して、3840×2160ドットでベンチマークモードを実行している。その結果だが、平均フレームレートこそ両者とも変わらないものの、最小フレームレートでは全コア5.8GHz動作が定格動作に6%もの差を付けていた。オーバークロックの効果がハッキリと表れた形だ。もちろん、オーバークロック時の安定性も申し分なしだ。

機能性に富み安定性が優れた、最高級のマザーボード

 以上のように、Z790 Taichi Carraraの機能性は充実しており、最上位CPUのi9-13900Kをオーバークロックしても問題ないぐらいの安定性を誇っている。実売価格は10万4980円前後と非常に高めだが、長期に渡って安定した動作が期待できるのであれば、十分お買い得なモデルであると言っていい。

 さらに、第13世代インテルCoreプロセッサーとZ790 Taichi Carraraをそろえて購入するという人は多いと思うが、予算に余裕がなく、いずれはCPUのアップグレードを視野に入れているのであれば、現在使っている第12世代インテルCoreプロセッサーとZ790 Taichi Carraraを組み合わせるという構成も可能だ。予算に合わせて柔軟なアップグレードができる点も、本製品の魅力の1つと言えよう。

 せっかく新調するのであれば、機能性に富んだ安定性が優れたものを選びたい。そういったニーズに、このZ790 Taichi Carraraはまさに打ってつけの1枚だ。

■関連サイト

前へ 1 2 3 4 5 6 次へ

過去記事アーカイブ

2024年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
2023年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2022年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2021年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2020年
01月
02月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2019年
01月
02月
04月
05月
07月
08月
09月
10月
11月
2018年
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
10月
11月
12月
2017年
01月
02月
03月
04月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2016年
01月
02月
04月
05月
06月
07月
08月
11月
12月
2015年
02月
04月
06月
07月
08月
09月
11月
12月
2014年
02月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2013年
01月
05月
06月
07月
10月
11月
12月
2012年
01月
03月
04月
05月
06月
08月
09月
10月
11月
2011年
01月
02月
03月
05月
06月
07月
08月
09月
11月
12月
2010年
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
2009年
04月
08月
10月
2008年
01月
02月
2007年
02月
03月
06月
07月
08月
11月
2006年
02月
03月
05月
06月
07月
08月
09月
2005年
07月
10月
2004年
08月
09月