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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第388回

コスパを突き詰めた1万円台のスマホ、aiwa「JA2-SMP0601」の実力を探る!

2022年10月29日 12時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII

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カメラはエントリーなりの性能

 低価格機と言えどもカメラの性能は気になるところだ。1300万画素の標準と200万画素マクロの2つのカメラで、どの程度の写真が撮れるのだろうか? まずカメラを使ってみて感じたのは、屋外だと液晶の表示が暗くなりがちで、撮影中の画面もやや暗く見えてしまう。「明るく写ったかな?」と心配してプレビューで写真を見るとしっかり明るく写っている、ということが何度かあった。このあたりはディスプレーのパネルのコストを下げた結果かもしれない。

 また、HDR撮影でシャッターボタンを押して実際に撮影するまでに1秒弱の時間がかかる。これはCPUスペックに起因するものだろう。カメラを使っていてこの2つの点が特に気になった。

デュアルカメラなら必要最小限の写真撮影もこなせるだろう

 カメラのUIは倍率切替がないためシンプルだ。HDRのON/OFFがあるが、画質が低いのでなるべくONにしておいたほうがいいだろう。撮影モードにはマクロに加えてマクロ動画があるのが面白いところだ。サイズの切り替えは右上のアイコンをタップして設定から切り替える。ただ、よほどのことがない限り1300万画素以下にする必要はないだろう。動画も同様に設定から3つのサイズを切替できる。

シンプルなカメラのUI(左)。サイズ切り替えは設定から行なう(右)

動画のサイズは3種類(左)。カメラの設定画面(右)

 以下、カメラの作例を紹介する。屋外ではそれほど悪くないものの、室内ではちょっと暗くなると色の表現が落ちてしまう。屋内撮影時はライトがあったほうがよさそうだ。

1300万画素撮影。やや曇っていたこともあり全体的な色合いも天気に左右されている

1300万画素撮影。ボケの調整などはないため背景もある程度しっかり写る

1300万画素撮影。これも若干曇天だが、最近のスマートフォンのAIによる晴天補正と比べるとやや地味な仕上げとなる

1300万画素撮影。近距離までは近づけないものの草木などの撮影も可能だ

200万画素マクロ撮影。かなり近寄れるものの画質が低いこともあり、色合いは異なって見える

1300万画素撮影。夜景も明るい部分は写してくれるが、遠景などは厳しい

1300万画素撮影。看板の部分はコントラストが高いがしっかり写してくれた

1300万画素撮影。レストランで食事を撮影。明るい店内なので色の表現はそれなりにできている

1300万画素撮影。別のレストランだが暗い照明の中で撮影。明るさが足りないと急にくすんだ色になってしまう

【まとめ】復活したaiwaの今後に期待したい

 最近のスマートフォンと比べると性能はかなり低いものの、価格を抑えた割り切った設計というメーカーの意図がターゲット層にうまく届けば、それなりに受け入れられる製品だと感じた。イメージキャラクターがミュージシャン・俳優の石橋 凌氏であることからもどのような層に売ろうとしていることがよくわかる。

 しかし、JENESISの藤岡淳一代表取締役社長はaiwaブランドを再び世界に広めるべく、音響性能やデザインにも注力していく考えだ。今回の製品は、まずはJENESISの究極の低コスト開発力を知らしめる製品とも言えるかもしれない。第2弾、第3弾のaiwaデジタル製スマートフォンにも期待したい。

往年のaiwaのブランドを再び世界に広げてほしい

aiwa「JA2-SMP0601」の主なスペック
ディスプレー 6.5型液晶
画面解像度 720×1600
サイズ 約75×163.7×8mm
重量 約190g
CPU UNISOC T310
(2.0GHz×1、1.8GHz×3)
内蔵メモリー 2GB
内蔵ストレージ 32GB
外部ストレージ microSDXC
OS Android 12 (Go edition)
対応バンド LTE:1/3/5/7/8/19/28B/
34/38/39/40/41
W-CDMA:1/2/5/8/19
4バンドGSM
無線LAN IEEE802.11ac
カメラ画素数 約1300万画素
+約200万画素(マクロ)
イン:約800万画素
バッテリー容量 4000mAh
生体認証 ×
FeliCa/NFC ×/×
防水/防塵 IP52
USB端子 Type-C
イヤホン端子
カラバリ 黒、白
価格 1万6800円

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