カメラはエントリーなりの性能
低価格機と言えどもカメラの性能は気になるところだ。1300万画素の標準と200万画素マクロの2つのカメラで、どの程度の写真が撮れるのだろうか? まずカメラを使ってみて感じたのは、屋外だと液晶の表示が暗くなりがちで、撮影中の画面もやや暗く見えてしまう。「明るく写ったかな?」と心配してプレビューで写真を見るとしっかり明るく写っている、ということが何度かあった。このあたりはディスプレーのパネルのコストを下げた結果かもしれない。
また、HDR撮影でシャッターボタンを押して実際に撮影するまでに1秒弱の時間がかかる。これはCPUスペックに起因するものだろう。カメラを使っていてこの2つの点が特に気になった。
カメラのUIは倍率切替がないためシンプルだ。HDRのON/OFFがあるが、画質が低いのでなるべくONにしておいたほうがいいだろう。撮影モードにはマクロに加えてマクロ動画があるのが面白いところだ。サイズの切り替えは右上のアイコンをタップして設定から切り替える。ただ、よほどのことがない限り1300万画素以下にする必要はないだろう。動画も同様に設定から3つのサイズを切替できる。
以下、カメラの作例を紹介する。屋外ではそれほど悪くないものの、室内ではちょっと暗くなると色の表現が落ちてしまう。屋内撮影時はライトがあったほうがよさそうだ。
【まとめ】復活したaiwaの今後に期待したい
最近のスマートフォンと比べると性能はかなり低いものの、価格を抑えた割り切った設計というメーカーの意図がターゲット層にうまく届けば、それなりに受け入れられる製品だと感じた。イメージキャラクターがミュージシャン・俳優の石橋 凌氏であることからもどのような層に売ろうとしていることがよくわかる。
しかし、JENESISの藤岡淳一代表取締役社長はaiwaブランドを再び世界に広めるべく、音響性能やデザインにも注力していく考えだ。今回の製品は、まずはJENESISの究極の低コスト開発力を知らしめる製品とも言えるかもしれない。第2弾、第3弾のaiwaデジタル製スマートフォンにも期待したい。
aiwa「JA2-SMP0601」の主なスペック | |
---|---|
ディスプレー | 6.5型液晶 |
画面解像度 | 720×1600 |
サイズ | 約75×163.7×8mm |
重量 | 約190g |
CPU | UNISOC T310 (2.0GHz×1、1.8GHz×3) |
内蔵メモリー | 2GB |
内蔵ストレージ | 32GB |
外部ストレージ | microSDXC |
OS | Android 12 (Go edition) |
対応バンド | LTE:1/3/5/7/8/19/28B/ 34/38/39/40/41 W-CDMA:1/2/5/8/19 4バンドGSM |
無線LAN | IEEE802.11ac |
カメラ画素数 | 約1300万画素 +約200万画素(マクロ) イン:約800万画素 |
バッテリー容量 | 4000mAh |
生体認証 | × |
FeliCa/NFC | ×/× |
防水/防塵 | IP52 |
USB端子 | Type-C |
イヤホン端子 | ○ |
カラバリ | 黒、白 |
価格 | 1万6800円 |
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