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連載:今週の「ざっくり知っておきたいIT業界データ」 第27回

IT市場トレンドやユーザー動向を「3行まとめ」で理解する 4月2日~4月8日分

「TikTok」が非ゲームで初の消費者支出トップ、サブスクビジネス管理市場が急成長、ほか

2022年04月11日 08時00分更新

文● 末岡洋子 編集● ASCII

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 本連載「ざっくり知っておきたいIT業界データ」では、過去1週間に調査会社などから発表されたIT市場予測やユーザー動向などのデータを、それぞれ3行にまとめてお伝えしています。

 今回(2022年4月2日~4月8日分)は、アプリケーションモダン化に対する企業の期待、働き方の未来(FoW:Future of Works)市場の立ち上がり、サブスクビジネス管理市場、TikTokの快挙、産業/テクノロジー分野別IoT市場の動向についてのデータを紹介します。



■[DX]アプリケーションモダン化に期待する効果は「コスト削減」がトップ(ガートナージャパン、4月7日)
・アプリケーションモダン化が必要な理由は「複雑性の解消」
・アプリケーションモダン化に期待する効果は「コスト削減」がトップ
・インテリジェント化、コンポーザブル化がアーキテクチャの鍵

 日本企業のアプリケーションモダン化(近代化)について調べた。アプリケーションのモダン化に取り組む理由については「アプリケーションの複雑性解消」が最も多く、期待する効果は「稼働環境/インフラ・コストの削減」(47.9%)、「業務コストの削減」(44%)、「アプリケーション保守コストの削減」(41.2%)と、いずれもコスト削減に関するものとなった。ガートナーでは、ビジネスの成長手段としての視点が盛り込まれてない点、アーキテクチャの変革が不十分である点などに警鐘を鳴らしている。



■[働き方]働き方の未来(FoW)市場、リモートワークのための機器からロボティクス、カルチャーに投資がシフトへ(4月7日、IDC Japan)
・Future of Workstyle(働き方の未来)市場は2021年、4.5兆円規模
・2021年~25年の年間平均成長率(CAGR)は17.2%
・ロボティクスとドローンなどを含むAugmentationピラーはCAGR 22.4%で拡大

 日本国内におけるFuture of Workstyle (FoW)市場は2021年、4兆5031億円(一部の重複を含む単純積み上げ額)となった。IDCではFoWをSpace(時間と場所にとらわれない)、Augmentation(人とテクノロジーの協働)、Culture(デジタルを使いこなし、エンゲージメントと自律性に富む従業員を育てる)の3ピラーに分類しており、エンドポイントデバイス、エンタープライズアプリケーションを含むSpaceが25年まで一貫して最大規模を維持すると予想している。CAGRが高いのはCulture(24.5%)、Augmentation(22.4%)、Space(13.1%)の順。

国内の働き方の未来(Future of Workstyle)市場、3ピラー別の市場規模予測(出典:IDC Japan)



■[ビジネス]国内サブスク管理市場、2020年は前年度比47%増(アイ・ティ・アール、4月7日)
・サブスク型ビジネスの管理市場規模は2020年、前年度比47%増の14億円
・2021年度は前年度比50%増を予想
・2020年~25年のCAGRは31.5%、25年度には55億円規模を予想

 消費者向け、企業向けでも広がっているサブスクリプションビジネス、ITではソフトウェアで導入が進んでいる。これを受けてサブスク型ビジネスの管理を支援する製品・サービス市場が急速に立ち上がっている。2020年は前年度比47%増、21年も同50%増を予想している。ITRでは、サービスの継続利用、利用促進のためにはカスタマーサクセス機能のニーズが高まっているとしている。

国内サブスクリプション管理の市場規模推移および予測(出典:ITR)



■[モバイルアプリ]「TikTok」が2021年第4四半期に消費者支出額トップのアプリに、非ゲームでは初(米data.ai、4月7日)
・2021年Q4の消費者支出額トップのアプリは「TikTok」、非ゲームアプリでは初
・TikTokの2022年Q1消費者支出は前四半期(2021年Q4)比40%増の8億4000万ドル
・2022年Q1の全世界月間アクティブユーザー数は16億人、月平均利用時間は19.6時間(中国を除く)

 data.ai(旧App Annie)調査による2021年第4四半期の世界モバイルアプリ市場で、「TikTok」が消費者支出額でトップになった。ゲーム以外のアプリがトップになるのは初。22年第1四半期もトップを堅守、売上高は8.4億ドルに到達した。同期、成長を牽引したのは米国市場で、消費者支出額が前四半期比125%増となった。TikTokは2014年4月にローンチ、18年にMusical.lyを取得して人気に火がついた。

2022年Q1の消費者支出額。上(ピンク)がTikTok、真ん中が消費者支出が2番目に高いゲームアプリ、下が非ゲームアプリでTikTokに次ぐ消費者支出のアプリ(出典:data.ai)

TikTokの世界平均月間アクティブユーザー数の推移(出典:data.ai)



■[IoT]国内IoT市場は2026年までCAGR 9%で成長、AIなどの技術が受け入れやすく(4月4日、IDC Japan)
・2021年のIoT市場のユーザー支出額は5兆8948億円(見込み値)
・2021~2026年の年間平均成長率(CAGR)は9.1%、2026年には9兆1181億円を予想
・インダストリー分野で支出が多い産業分野は組立製造、官公庁、小売など

 国内IoT市場の産業分野/テクノロジー別の市場予測。2021年のユーザー支出額は5兆8948億円(見込み値)、その後は2026年までCAGR 9.1%増で成長し、2026年には9.1兆円を超えると予想している。産業分野別では組立製造、プロセス製造、官公庁、公共/公益、小売、運輸などが支出額が多い。テクノロジー別では、クラウド、アナリティクス、AIなどを活用するための技術的/コスト的な障壁が急速に下がっており、IoTをこれまで以上に効果的かつ手軽に利用可能な環境が整いつつある、としている。

ユースケース別の2021年の支出額と2021~26年のCAGR予測(出典:IDC Japan)

国内IoT市場の技術別の支出規模予測と支出額割合(出典:IDC Japan)

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