世界展開で大成功なるか
完全仮想化における、こうしたネットワーク技術の世界展開は、NTTドコモも自社で構築したノウハウを世界のキャリアに売ろうとしてるし、マイクロソフトもクラウドサービスの「Azure」で、キャリアがネットワークを構築できるような仕組みを提供しつつある。
三木谷会長は「AT&Tやテレフォニカとも話をしているが、彼らはいろんなOTTサービスを提供したいという願望がある。我々のプラットフォームを採用してもらうとともに、サービスも提供して、一緒に成長していきたい」と語っている。
RCPをまるごと導入して、ネットワークの基盤を構築するだけでなく、特定のサービスをユーザーに提供するために、そのソフトウェアを単体で楽天シンフォニーから導入するというのも可能なのだ。
楽天シンフォニーが世界で成功すれば、その売り上げで国内ネットワークが強化され、結果として楽天モバイルユーザーの通信環境が快適になる。
「3278円で使い放題。しかも、ネットワークが強化され、どこでも圏外にならずに使える」ということも夢ではなくなるというわけだ。
現在、圏外が多くて困っている楽天モバイルユーザーのためにも、楽天シンフォニーには是非とも世界的に大成功を収めてもらいたいものだ。
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