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Windows情報局ななふぉ出張所 第227回

音声の絶妙な距離感に注目:

話題の「Clubhouse」直に話せない時代、おしゃべりが魅力に

2021年02月01日 09時00分更新

文● 山口健太

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■その場限りのおしゃべりに魅力

 Clubhouseの基本的な使い方は他のSNSと似ています。自分のプロフィールを設定し、気になるユーザーを探してフォローすることでつながっていきます。

 Clubhouseが他のSNSと違うのは、テキストや写真が投稿されるタイムラインの代わりに、音声でチャットができる「ルーム」が並んでいることです。誰でも自分でルームを作って話し始めることができますし、オープンなルームにリスナーとして参加して話を聞くこともできます。

2人の創業者も参加する新規ユーザー向けのルーム。ほかにも多数のルームが作られている

 日本語のルームはまだ雑談が多いものの、1月29日の夜には河野太郎大臣が参加したルームに1800人以上が集まるなど、徐々に規模が大きくなっています。英語のルームではスタートアップ企業が集まるカンファレンスのような雰囲気です。気になる話題のルームを探しながら自由に出入りできるので、長時間入り浸ってしまう中毒性があります。

 特徴として、Clubhouseには文字によるコメントや「いいね」といった意思表示はできません。リスナーは発言を求める「挙手」機能でアピールし、ルームの進行役から指名されると音声チャットに参加できます。

 Zoomなどのビデオ会議ツールにも手を挙げて発言する機能はありますが、あくまで「客席」からの質問機能でした。これに対してClubhouseでは「ステージ」に上がって話せるのが特徴です。複数人が同時に話しても聞き取りやすく、壇上のスピーカーがどんどん交代するようなイベントにも向いています

リスナーとしてルームに参加した後、指名されてスピーカーになることも

 ルーム内の会話はその場限りで、保存して後から聞くような機能はありません。会話内容の録音や書き起こしは利用規約で禁じられています。ただ、多くの人にiPhoneに配信されている以上、絶対に録音が残らないとの保証はないので、発言には注意が必要です。

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