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GeForce GTX 970搭載PCにGTX 980 Tiを搭載して比較してみた

ちょっとがんばれば手が届くGTX 980 Ti、GPUを強化して超快適なゲームプレーを

2015年12月17日 11時00分更新

文● 八尋/ASCII.jp

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「Lev-R017-i7K-TM」にGeForce GTX 980 Tiを搭載してみた

 パソコンでゲームしていると、より快適にプレーするためにゲーミングパソコンのスペックを強化したくなる。特にGPUは、ゲームをプレーするうえでハイスペックな製品がほしくなるものだ。GPUの中でも、少しがんばって貯金すれば手に届くうえに、GeForce GTX TITAN Xに近い性能をもつ「GeForce GTX 980 Ti」は、パソコンでゲームをプレーする人ならほしいと思ったことがあるのではないだろうか。

 GeForce GTX 980 Tiは、NVIDIAが「最新ゲームを4Kで遊ぶためのGPU」と位置付け、プレイアブルなフレームレートが出るGPUだとしている(関連記事)。GPUにGeForce GTX 980 Tiを選択することで、ゲーミング性能はどれだけ上がるのか、果たして4Kで快適にゲームをプレーできるのかが気になるところ。そこで今回は、LEVEL∞ブランドのゲーミングデスクトップ「Lev-R017-i7K-TM」に搭載するGeForce GTX 970をGeForce GTX 980 Tiに変更し、GeForce GTX 970搭載時との性能をベンチマークで比較してみた。

GeForce GTX 980 Ti

 

GTX 970と比べるとグッと性能は上がるが4Kはちょっと難しい……

 Lev-R017-i7K-TMの試用機は、Core i7-6700K(4.0GHz)、GeForce GTX 970、8GBメモリー、1TB HDDという構成で、価格は15万4980円(税別、以下同)。BTOに対応し、プラス5万4980円でGeForce GTX 980 Tiに変更できる。ただし、BTOでGeForce GTX 980 Tiに変更する際、電源も大容量の「700W 80PLUS BRONZE認証 ATX電源」に変更しないと購入ページに移行できないので、実際はプラス4980円で計5万9960円となる。結果、GeForce GTX 980 Tiに変更した場合のマシンの価格は20万4940円になる。

 まずは3Dゲーミング性能を計測する3DMarkで比較してみた。GeForce GTX 970の場合は、DirectX 11相当の性能を計測する「Fire Strike」が9825、DirectX 10相当の「Sky Diver」が2万6545、「Cloud Gate」が2万8823という結果だった。GeForce GTX 980 Tiの場合は、Fire Strikeが1万4464、Sky Diverが3万2758、Cloud Gateが3万2226という結果になった。

GeForce GTX 970の3DMarkの結果

GeForce GTX 980 Tiの3DMarkの結果

 また、GeForce GTX 980 Tiでは、4Kゲーミングの性能を計測する「Fire Strike Ultra」も試してみると、3974という結果だった。フルHD解像度だと確実に60fpsでプレーできそうなスコアだが、4K解像度でグラフィックを最高設定にして快適にプレー! となると、SLIでGPUを2基搭載したほうがいいかもしれない。設定次第では4Kでもプレーできそうな数値ではあるが、せっかくの4Kでグラフィック設定を落としてプレーするのももったいない。すべてのゲームを4K解像度で快適にプレーするには若干難しいかもしれない。

GeForce GTX 980 TiでのFire Strike Ultraの結果

 続いて、ゲーム系のベンチマークで比較してみた。「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」では、GeForce GTX 970では1万3769、GeForce TITAN Xでは1万6263という結果になった。また、「ドラゴンズドグマ オンライン」ベンチマークでは、GeForce GTX 970が1万1991、GeForce GTX 980 Tiが1万2040という数値になった。おそらく負荷が高いゲームでも、解像度が1920×1080であれば最高グラフィック設定で超快適にプレーできるだろう。

GeForce GTX 970の「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」の結果

GeForce GTX 980 Tiの結果

GeForce GTX 970の「ドラゴンズドグマ オンライン」の結果

GeForce GTX 980 Tiの結果

ボーナスが出たならグラボをGeForce GTX 980 Tiに!

最初からGeForce GTX 980 Ti搭載モデルを買おうとすると、CPUやメモリー、ストレージもハイスペックにしてある場合が多いので、Core i5搭載機種などを選択してスぺックを抑え、BTOでGPUのみを変更して価格を下げるのもありだ

 GeForce GTX 970とGeForce GTX 980 Tiを比べてみたが、思っている以上に差が開いた。GeForce GTX 980 Tiであれば、どんなゲームでもフルHDなら最高のグラフィックで快適にプレーできるだろう。また、グラフィック設定を変更すれば、4Kでもプレーできる性能も持っている。

 今後、「Fallout 4」など、注目タイトルも控えているので、ここらへんでGPUを強化しようと思っている人は、GeForce GTX 980 Tiにしてみてはいかがだろうか。ちなみにLev-R017-i7K-TMでGPUを変更する場合、GeForce GTX 980(プラス3万5980円)とGeForce GTX 980Ti(プラス5万4980円)は1万9000円の差なので、強化するのを少しだけ我慢して貯金してからGeForce GTX 980 Tiに強化することをオススメしたい。

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