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改竄Webサイトのブロックや情報漏洩防止などの機能強化「ウイルスバスター コーポレートエディション 11」

トレンドマイクロ、企業向け「ウイルスバスター」最新版

2014年10月08日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 トレンドマイクロは、企業向け総合セキュリティソフトの最新版「ウイルスバスター コーポレートエディション 11」を11月27日より出荷開始すると発表した。Webサイトに埋め込まれた不正コードの実行防止やC&Cサーバーへの接続検知、情報漏洩対策などの機能を追加/強化している。

※ トレンドマイクロから発表内容の訂正があり、出荷開始日が上記のように変更されました。(2014年10月24日)

 ウイルスバスター コーポレートエディションは、Windows PCやMac、スマートデバイス(Android、iOS)に対応した、総合エンドポイントセキュリティソフト。同社のクラウド型セキュリティ基盤「Smart Protection Network(SPN)」との連携により、高い防御力やパフォーマンスを実現する。

 新版のバージョン11では、多様化する脅威への対策として、不正なWebサイトへのアクセスを自動で遮断するWebレピュテーション機能、Webサイトに埋め込まれた不正コード(Java、JavaScript)の実行防止機能を新たに追加した。また、C&Cサーバーへの接続検知機能において、URLベースだけでなくIPアドレスベースでも接続をブロックするよう強化されている。

 情報漏洩対策として、スマートデバイスをPCにUSB接続する場合に、従来のUSBマスストレージクラスだけでなくMTPやPTPといった接続プロトコルについても接続制限を加えられるようになった。また、同時リリースされる管理ソフトの最新版「Trend Micro Control Manager(TMCM) 6.0 SP1」との連携により、クライアントPCに保存されているWordやExcelのファイル内容をスキャンし、機密情報や個人情報が一定数以上含まれるものを管理者に可視化できるようになる。

 そのほか、TMCM 6.0 SP1との連携で、従来の端末単位の管理だけでなくユーザー単位で時系列に、ユーザーが保持する端末のセキュリティイベントを表示したり、ポリシーを管理したりすることが可能になった。加えて、ウイルスバスター コーポレートエディションの管理用データベースに「Microsoft SQL Server」を選択できるようになり、大規模環境においてもより安定した運用が実現するとしている。

 参考標準価格(税別)は、「ウイルスバスター コーポレートエディションPlus」の1000ライセンス購入時(1年間の標準サポート料金含む)で、1ライセンスあたり2980円。トレンドマイクロでは、発売後1年間の売上目標を200億円としている。

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