Haswell-Refreshと
Broadwellは4月頃に投入
さて、ここからは今後の話について説明していこう。まず直近では、おそらく4月頃に「Haswell-Refresh」が投入される。これに関してはすでにマザーボードメーカーが積極的に対応している、というより情報が駄々漏れになっている。
例ばASUSの場合、3月7日に「Intel Corporationが今後発売を予定している、新型の第4世代インテル Core プロセッサーへの、ASUSの既存の日本向け8シリーズマザーボードの対応状況を発表いたしました」というリリースが出ているわけで、他のメーカーも似たようなものである。
そのHaswell-Refreshであるが、基本的には既存のハイエンド製品から周波数を1bin(100MHz)引き上げられたものが追加されるだけである。Core i7では「4790/4790S」が、Core i5では「4460/4590/4590S/4690」が、Core i3では「4150T/4360」がそれぞれ予定されている。
ちなみに同じCore iシリーズでも、モバイル向けの製品を転用したもの(例えばCore i7-4770R)に関しては、Haswell-Refreshにあたる製品を投入するかどうかはハッキリしていない。現時点での予定では、Haswell-Refreshではなく「Broadwell」で対応するということになっているようだが、これはBroadwellが順調に立ち上がるかどうか、次第である。
そのBroadwellは最初のES品がOEMメーカーの供給されるのは早くて4月末~5月頃、実際に量産品がメーカーの製品に搭載される形で出てくるのは6月~7月になりそうで、微妙に夏商戦には間に合わない可能性が出てきている。
したがってNUC向けなどは早くてもその後、ということになるようで、これがあまり遅くなるようなら後追いでHaswell-Refreshが投入される可能性もある。
ここに関しては、AMDのKaveriベースのAPUが強力な競合として存在している。特に高いGPU性能と比較的安価な構成、さらにConfigurable TDPのおかげで熱設計の自由度が高いあたりはモバイルだけではなくNUCやAIOにも非常に適しており、インテルとしてもここに何らかのテコ入れは必要と思われる。
ちなみにHaswell-Refreshであるが、当初は倍率アンロック版はリリースされない。これはやや遅れて7月頃になりそう、というのが現在聞こえてきている話である。おそらくはCore i7とCore i5の両方で同時にリリースされることになるだろう。またHaswell-Refreshは、Pentium/Celeron向けにも同時に投入される。こちらもやはり1bin動作周波数を引き上げたものが投入されるようだ。
なお、図には入れてはないが、おそらく8月頃までにはBay Trail-Dに関しても製品の刷新が行なわれる模様だ。現在Bay Trail-DはリビジョンB3のものが出荷されているが、モバイル向けのBay Trail-MはすでにリビジョンC0のアナウンスが行なわれている。
製品のスペックそのものはリビジョンB3とC0で差はないが、USB 2.0/3.0コントローラー周りの改修が行なわれることになっている。こちらは後追いの形でデスクトップ向けのBay Trail-Dにも反映される模様で、今年第3四半期中にこれが切り替わると思われる。
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