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サイバーすぎるサイバーナビが進化した!

車のフロントガラスに道路表示! 新「サイバーナビ」で渋滞知らず!

2013年07月11日 12時00分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp編集部

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渋滞情報を共有し、正確な到達時間を計算

 カーナビの醍醐味といえば、道案内だけでなく、渋滞情報を取り入れたうえでのナビゲーションだ。記憶力が良ければ、極端なことを言うとカーナビは必要が無い。自分の記憶を頼りにドライブすれば、むしろカーナビよりも効率良く目的地にたどり着ける場合もある。しかし、どう頑張ってもカーナビにかなわない部分が渋滞情報なのだ。しかもAVIC-ZH0009HUDは、VICSなどを利用した道路情報だけでなく、実際に走行するクルマから情報を収集する「プローブ交通情報」を取り入れた「スマートループ アイ」を新機能として搭載している。

混雑箇所をクラウド経由で事前に確認することができる「スマートループ アイ」と、「スマートループ アイ スポット」

 スマートループ アイはプローブ情報をベースに、フロントのスカウターカメラで撮影した画像がスマートループのサーバーに自動的にアップロードされて、サイバーナビユーザー同士で共有できるというもの。カーナビでどこそこが渋滞中と言われても、どの程度の渋滞なのかわからないことがある。しかし、ほかのサイバーナビユーザーがその渋滞ポイントを通りがかっていたのなら、比較的近い時間の写真をダウンロードでき、それを見て渋滞エリアの状況を判別できるし、到達時間もかなり正確に算出できるのだ。

 とはいえ、どこでも画像がアップロードされるわけではなく、スマートループ アイ スポットとして設定されている場所に限られる。だが、VICSやプローブ情報などから全国的に渋滞が多いエリアがチョイスされており、交通量の多い交差点やデパートやショッピングモールの駐車場出入り口、高速道路の出入り口やSA・PA、交通規制エリアなど、日本中から5000スポットがあらかじめ登録されている。今回は朝と夕方、夜とそれぞれ交通量の違う時間帯の下道を走って、このスマートループ アイ スポットを試してみた。

 ちなみに、ネットワーク回線はドコモの3Gが使われている。購入金額には、この3G回線と地図更新データの3年分が含まれているのも覚えておこう。3年目以降は、地図データSD更新版が1万9950円(1年分)、通信モジュールが2万6250円(3年分)となる予定である。

同じサイバーナビユーザーがスマートループ アイ スポットを通るたびに、そこの写真がスカウターカメラで撮影されてクラウド上にアップロードされる。自分でスポットを設定することもできる

周辺のスマートループ アイ スポットを検索することもできる。例えばショッピングセンターの駐車場の様子を事前に調べて、混んでそうなら時間をずらすか別の入り口から入るなど、予定をフレキシブルに変更できるメリットもある

 さて、まずは新川崎から押上に向かうルートだ。距離も20km以上あるが、午前中なので幹線道路はほぼ混んでいた。すかさず渋滞回避ルートを検索してくれたのだが、さすがにこれだけ渋滞が多いと数分か数km短縮されるだけで焼け石に水状態だった。スマートループ アイ スポットも、このサイバーナビが発売されて間もないこともあって、写真がない場所もまだ多い。また、写真があっても時間帯が違うものしかなくて、まったく渋滞していない様子が映し出されていたり。だが、渋滞の頻度が多い場所は写真が用意されていたので、ユーザーが多くなって、スポットの共有が進んでくると、かなり便利になりそうだと感じた。

 スマートループ アイ スポットの画像は、ルート走行時に一番近いものがウィンドウに表示される。場所や撮影時刻、方角、車速といった詳細情報も写真とともに閲覧することができる。この状態だとナビの地図がほとんど見えなくなってしまうという欠点があるものの、これから通る場所の情報が事前に得られれば、ルートを変更するなどの対策も取れるだろう。気になる場所は「マイスポット」として登録しておくこともできる。

スカウターモードをオンにすると、前方の様子をマップデータではなく、カメラの映像で表示してくれる。しかもかなり画質もよく、このようのナンバーにボカシをかけなければならないほど、ハッキリと見える。スカウターといっても、クルマの戦闘力は測れない

AR HUDにはこのようにルートが表示される。慣れるまではちょっとキツイが、慣れてしまうと目線の動きを最小限にルートが確認できるため、安全性の向上に役立つ

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