CLOUD CENTER for Windowsで構築するプライベートクラウド 第1回
最新のWindows ServerやSystem Centerをクラウドで利用できる
CLOUD CENTER for Windowsで社内サーバーをクラウド化
2013年02月14日 09時00分更新
プライベートクラウドをすぐに利用できる
では、CLOUD CENTER for Windowsはどういった用途に向いているのか? まずは冒頭にも述べたような社内システムのクラウド化に最適だ。既存のアプリケーションサーバーやファイルサーバーなどを仮想化によって集約し、CLOUD CENTER for Windowsのホストサーバー上に載せればよい。
ホスト上にユーザーのActive Directoryサーバーを構築すれば、社内のActive Directoryサーバーと同期させることができる。こうすればユーザーも今までと同じユーザー認証を実現でき、使い勝手も一切変わらない。また、他のユーザーとサーバーを共用しないプライベートクラウドなので、セキュリティや性能といった課題も解決することになる。
ホストサーバー1台からスタートできる点も魅力。可用性向上やデータ保護を実現するのあれば、ノード追加やバックアップ機能などを追加すればよい。また、ファイルサーバーの容量が必要であれば、仮想マシン領域の増量のほか、オプションの「NAS Plus」を使えば、ストレージ自体を増やせる。データ量や利用頻度にあわせて、システムを柔軟に拡張できるのは、クラウドならではのメリットといえよう。
また、Windows Server上で動作するアプリケーションをSaaS型で提供したいISV事業者にとってもCLOUD CENTER for Windowsは最適だ。もとよりマルチテナントを前提としてインフラが構築されているため、複数のユーザーにサービスを提供するような使い方でもまったく問題ない。SCVMMの管理機能を活用すれば、アプリケーションの要件に合わせたテンプレートを作成し、それを複数のユーザーに展開することも容易だ。インターネット経由での利用でもSSL VPNを介することで、安全にアクセスさせることが可能。バックアップや監視オプションを活用することで、大事なユーザーのサーバーやデータをきちんと守ることができる。
このようにCLOUD CENTER for Windowsの登場により、Windowsサーバーのクラウド移行は現実的な選択肢となったといえよう。高い堅牢性とセキュリティを誇るビットアイルのデータセンター、クラウドを前提に仮想化機能を大幅強化したWindows Server 2012、そして運用管理の負荷を大きく軽減するSystem Centerの組み合わせにより、果たしてどのようなプライベートクラウドが実現できるのか? 次回は、System Centerを用いたプライベートクラウドの構築や管理などについて見ていこう。
(提供:ビットアイル)
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