タブレット部本体にはmicroSDHCカードスロットやミニHDMI出力端子を、キーボード側にはSDカードスロットとUSB 2.0を2ポート装備するなど、インターフェース類も充実している。それでいて本体の重さは初代iPad並みというのは大したものだ。メモリーカードのファイルを扱いやすいように、Androidには含まれていない独自のファイルマネージャーソフトも搭載するなど、使い勝手への配慮も工夫が多い。
パソコン風に使う際に欠かせないのが、PDFファイルやMicrosoft Officeファイルの閲覧・編集機能だ。Eee Pad TransformerにはAndroid用のOfficeアプリ「Polaris Office」がプレインストールされているので、別途アプリストアから入手しなくても、本体を買ってすぐにExcelワークシートやPowerPointスライドを閲覧、編集できる。
ビジネス用のアプリだけでなく、パソコンやDLNA対応メディアサーバーに保存された画像や動画を表示したり、逆にEee Pad Transformer内の画像などをパソコン等に配信するデータ共有アプリ「MyNet」も搭載。ASUSTeKがサービスするクラウドストレージサービスを利用する「MyContent」といったアプリも用意されるなど、幅広いユーザーニーズをしっかりと押さえたアプリが豊富な点も大きな特徴である。
先行して販売されている台湾では、本体とモバイルキーボードドックが別売りなのだが、ドックの人気が予想以上で品薄状態となっており、セットで買いたくても買えない状態にある。日本で販売されるEee Pad Transformerは、本体とドックがセットになっているので、「ドックが買えない!」という悲劇の心配がないのも嬉しいところだ。すでに国内で販売されているAndroid 3.0タブレットと比較しても、ドック付きで6万円以下というのは安い。
タブレット端末として使うもよし、ノートパソコン的に使うもよし。人気を呼ぶこと間違いなしの、Android 3.0タブレットの本命登場と言えよう。